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第二子妊娠までのこと #5 仕事と子育て
第二子の妊娠と死産を経て、今改めて考え直したいと考えているのが仕事と子育ての両立です。
死産という出来事に直面し、私はこの先上の子を育てるに当たっても、このままの仕事のスタイルで本当にいいのだろうか、何かもっとほかにできることはないだろうか
と思うようになりました。
今回の出来事があるまで、正直なところ、私は自分自身のことを子育てに向かない人間、「子育て不適合者」だとずっと思っていました。
それは、私自身に兄弟はおらず、身近に小さい子に接する機会もなかったためかずっと子どもが苦手だったこと、そして、上の子を出産して改めて、ずっと子どもに向き合っているだけの生活は辛い、と感じてしまったことにあります。
当時里帰り出産でもなく、夫は長く育休をとることもなく、ほとんど1日中一人で言葉の通じない赤ちゃんに向き合う日々。産後うつになるのは紙一重だな、と感じていました。
夫も繁忙で、私のやって欲しいことは言ってもすぐにやってくれないし、すぐ寝てしまうし、夜も赤ちゃんが泣いても起きてもくれない、そんな感じで夫に対してもストレスを抱えており、ケンカすることも増えました。
また、当時住んでいたエリアは保活激戦区で1歳での保育園入園は余程の加点要素がない限り難しいと考えていたため、自然と0歳での入園を考えていました。
(幸い息子は夏生まれだったため0歳入園がむしろちょうどいいくらいだと。)
加えて、息子がなかなか離乳食を食べてくれなかったこともかなりメンタルにきていました。毎回作ってもそのほとんどをただ捨てる日々に疲れてしまって。
そんなわけで、保育園の決定通知を受け取った後の2月3月辺りには、早く保育園に預けて仕事がしたい、大人と話がしたいなどと思うようになっていました。
そして、4月には預かり保育を経て復職し、時短勤務、早朝出勤、フレックス勤務(フルタイム)など、働き方を少しずつ変えこれまでなんとかやって来ました。
ただ、それが決して正解だったとは思っていませんし今も、自分が「子育て不適合者」であると感じることに変わりはありません。
ですが、改めてよく考えてみると、本当に当たり前なのですが、自分にとってもこの瞬間が今しかないように、0歳であっても1歳であっても子どもにもその瞬間はその時にしかないんですよね。
結局上の子を0歳から保育園に預けたことで、私自身だいぶ精神的にもサポートしてもらえたと思っており、保育園には感謝しかありませんし、あの時に自分が間違った選択をしたとは思っていません。
ただ、私自身の子どもとの向き合い方の工夫、もっと息子に目をかけてあげることができたのではないか、もっと一緒にいる時間を作ることができたのではないか、と今就学を目の前にして感じています。
仕事の繁忙度、体力面精神面でのキャパシティ、実家の援助、金銭面など、各家庭の事情は異なると思いますが、仕事をしながらどれだけ子どもに寄り添っていけるか、という問題はずっと続くと思っています。
死産という出来事を通じて、今この時を子どもと一緒に過ごせることのありがたさを痛感するとともに、娘が、日々忙しく過ごしていた私に一度立ち止まって考えるように、というメッセージを与えてくれたのかな、と思うようになりました。