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*星新一さん作品の話
ついに『ボッコちゃん』を読みきった。
あれは大学4年生の3月、卒業旅行から帰ってきた時のこと。羽田空港での長い待ち時間に本屋へ立ち寄り衝動買いした。
先輩が面白いと言っていたこととちょっとした隙間時間に読める短編集であることからこれを選んだ。
まさか4年後に読み終わるとは思いもしなかったな。もう全然覚えていない物語もあるけど、どの作品においても独特の世界観があった。予想もしないゾッとするストーリー展開にどんどん引き込まれて次から次へと読み進めたくなった。世にも奇妙な物語みたいだったな。ひとりでこれだけの作品を生み出してるの凄いね。
星新一さんはSF作家としてかなり有名らしい。宇宙やロボット、悪魔なんかもたくさん出てきた。そういったファンタジーの中に、リアルな人間の欲望やら皮肉やら嫌らしい部分がたくさん盛り込まれてたな。後味の悪い作品もあって、受け入れるにはちょっと時間がかかったかも。
でも全体的な雰囲気は好き。先輩が面白いと言っていたことに納得。時間はかかってしまったけれど読んでよかったや。読みやすかったし面白かったからこれはたしかに人に勧めたくなる。
お気に入り作品は「おーい でてこーい」と「愛用の時計」かな。どっちもオチが好き。あとは「鏡」も印象に残ってるな。
他にもたくさんのショートショートがあるみたいだからまた機会があれば読んでみよう。
補足:
「おーい でてこーい」・・・ある村に底なしの穴が現れる話。
「愛用の時計」・・・K氏が腕時計を愛して大切にしていた話。
「鏡」・・・鏡のなかの悪魔をつかまえる話。
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