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ouma
短編『何も気にならなくなる薬』その163
「加速度」
早い遅いの速度の変化、同じ速度で動いていれば加速度はゼロ。
「端末」
ネットに繋がった機械などを利用者が操作できる部分
「シンコペーション」
強い泊、弱い泊を入れ替えたりしてリズムに変化を与えること。
人生には加速度が必要だ。
そう明言するのであれば、普段の当たり前の生活をどういった形で加速度ゼロとして過ごすかだ。
ゆっくりダラダラすることも、スケジュールを詰め込んでバタバタすることもできる。
ただそこに目的意識があるかどうか、自らの人生を左右するための端末が自分自身のものであるかどうか。
ファミレスで動いている配膳ロボットのように、指示をされたことをただこなすだけでは、自分自身の端末はないと言える。
では、そうならないためにはどうしたらいいか。おそらくそこにはシンコペーションが鍵になる。
生活にメリハリを与えるならシンコペーションが大切だ。
お茶をすること、運動をすること、誰かにあって話をすること。こうした普段の生活リズムの中に、イベントという刺激を与えることが、人生に抑揚をつける。
同じ音を聞き続けるよりも、緩急や強弱、変調、そういったものがあったほうが聴いてるときには楽しい。
人生は長い楽譜だ。
色んな曲調があったほうがきっといい。
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