愚痴を並べたテーブルに
人の吐いた毒を飲み込みたくはない。
私の目の前にはおどろおどろしい毒の入ったティーカップ。
だれもそれを飲みはしない。
溢れ出るように口から毒を吐く。
それをテーブルに載せて騒ぐパーティー。
生きていく上で、そんな恐ろしいパーティーに参加しなくてはならないときがある。
その毒の並んだテーブルを囲むのは仕方がない。
誰もが理解する理屈。
主催者は至って健全だ。
誰しもがその毒を一人で抱えたくはないのだ。
この毒を飲み込んだ自分は大丈夫なのだと言い聞かせるために、
同じ毒を飲み込んだ相手の顔色を確かめる。
あぁ、あいつはまだ生きている。
だから私もまだ大丈夫。
でも、本当は誰もがその毒を振る舞いたくはない。
ある青年がそのパーティーに魔を指した。
青年は私の手を取って少し離れた場所へと連れ去った。
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