紀友則が身まかりにける時よめる
ただみね
時しもあれ秋やは人のわかるべきあるを見るだにこひしきものを
紀友則が亡くなった時詠んだ歌
壬生忠岑
他の時候があるものを秋に人と別れるものだろうか、普段にお会いする時でさえも慕っていたのに
「時しもあれ秋やは人の別るべき、在るを見るだに恋しきものを」
忠岑も友則と共に古今集の撰者でした。忠岑の方がひと回りほど若いようです。官位は友則と同じで低く、和歌が巧みであったので撰者に選ばれました。境遇が似ているので、友則が亡くなって寂しかったと思います。
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