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古今集巻第十九 雑躰誹諧歌 1013番
題しらず
藤原敏行朝臣
いくばくの田をつくればかほととぎすしでの田長をあさなあさな呼ぶ
幾ばくの田を作ればか、郭公「死出の田長(しでのたをさ)」を朝な朝な呼ぶ
どれ程の田を作っているからなのか、ほととぎすは「死出の田長(亡くなってあの世にいる農夫の頭)」を毎朝呼んでいる
ほととぎすの鳴き声は「テッペンカケタカ」や「トッキョキョカキョク」などと言われますが、この歌では「シデノタヲサ」と鳴くと言っています。ほととぎすは、あの世とこの世を行き来する鳥で、初夏の田植えの頃にやって来て初鳴きするので、このような鳴き声だと言っているようです。
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