古今集 巻ニ 春歌下 101番
寛平御時きさいの宮の歌合の歌
藤原おきかぜ
さく花は千ぐさながらにあだなれどたれかは春をうらみはてたる
寛平の御時に后の宮の歌合せで詠んだ歌
藤原興風
咲く花はたくさんあり、どれも残念なことに散ってしまうが、そういう春を誰か怨んで死に果てただろうか、花が散るのは分かっているが誰もが楽しみにしているものだ
美しい女性は多くいるが時がうつろえば他の人と結ばれていく、だからといって恨んではいない、または、女性の気持ちを代弁して、通って来ようとなさる男性は多くいるが時がうつろえば他の女性のもとへお通いになる、だからといって恨んではいない、と言うような意味と思います。
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