あひしれりける人の、身まかりにければよめる
紀つらゆき
夢とこそいふべかりけれ世の中にうつつあるものと思ひけるかな
互いに知っていた人が、亡くなったので詠んだ歌
紀貫之
全ては夢と言うものだったのだろう、世の中には現実の世界があるものと思っていたのだが
「うつつ」は今生きている現実のこと、夢と対比される現実。
判りにくい歌です。友が亡くなったことで、生きているこの世は夢のような頼りないものだったことに気がついた、という歌のようです。
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