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古今集巻第十 物名 448番

からはぎ

よみ人しらず

うつせみのからはきごとにとどむれど魂のゆくへを見ぬぞかなしき


から萩
よみ人しらず
空蝉の殻は木ごとに残っているけれど、魂の行く方を知らないのは悲しいことだ

「空蝉の『殻は木』ごとに」にから萩を詠み込んでいます。白い花が咲く萩のことだそうです。
空蝉は、虚しいこの世、殻は亡骸、「き」は「棺(き)」に掛けています。

#古今集 , #物名 , #から萩 , #空蝉

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