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古今集巻第十三 恋歌三 670番

題しらず

平貞文

枕よりまたしる人もなき恋を涙せきあへずもらしつるかな

題知らず
平貞文
枕より他にしる人はいないわたしの恋の想いなのに、涙をとめることができず、人にもらしてしまった

寄る寝る時に女性を想って涙を流すので枕だけは知っている、でも我慢ができずに泣きながら人にこぼしてしまった、ということです。思いが募るばかりで、なかなか逢えないのでしょう。一人寝の枕よりも二人で寝る枕にしたい、そういう意味があると思います。

#古今集 , #恋歌三 , #平貞文 , #枕

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ちのみゆき
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