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古今集 巻一 春歌上 21番
仁和のみかど、みこにおはしましける時に、人にわかな賜ひける御歌
君がため春の野にいでて若菜つむわが衣手に雪はふりつつ
光孝天皇がまだ皇子でいらっしゃった時に、若菜をお授けになった御歌
あなたの為にと春の野に出て若菜を摘んでいると、衣の袖に雪が降り積り続けました
御歌なので、光孝天皇ご自身の歌。君のためだと言われて読み手は引き込まれ、春、野、若菜、衣、袖と広い範囲から絞っていってのどかな春の様子を表現したあと、実は雪が降り続いていて全景が白い世界であると急に様子を変えてしまうので、想像と違うんだとはっと気が付きます。
百人一首にも取られているので有名な和歌です。
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