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古今集巻第十 墨滅歌物名部 1102番
をがたまの木
勝臣
かけりても何をかたまのきても見むからはほのほとなりにしものを
をがたまの木 友則下
小賀玉木
勝臣
翔けりても何をか魂の来ても見む、骸は炎と(からはほのほと)なりにしものを
をがたまの木 友則下
小賀玉の木
藤原勝臣
飛んで来ても何を魂が見るだろう、体は炎となって燃え尽きたのに
「をがたまの木」の「友則」の歌の次
小賀玉の木は、魂を招く木だそうです。木蓮科の木。
その木に呼ばれてあの世から魂がやって来ても、体は燃えて無いのだから、何を見ると言うのか、という歌です。
「何『をかたまの来』て」に、「をがたまのき」が詠み込まれています。
藤原勝臣(ふじはらのかちおん、かちおみ)は、陽成天皇の頃の人です。
「をがたまの木 友則下」は「をがたまの木」の紀友則の歌は431番なので、その次に書いてあったということです。
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