寛平御時きさいの宮の歌合によめる
源むねゆきの朝臣
ときはなる松のみどりも春くれば今ひとしほの色まさりけり
寛平御時の后宮の歌合の歌
源宗于朝臣
常緑(常磐、ときわ)の松の緑も春になると今、ひとしほ(ひとしお、一入、一染、一層)色がまさって美しい。
寛平の歌合は890年頃の歌合わせの会。宇多天皇の時。
ご主催の后宮(きさいの宮)は宇多天皇の母、班子女王。
春の美しさ、皇室の繁栄、きさいの宮班子女王の美しさなど、いろいろほめています。多分、最後のことを1番言いたいのでしょう。
源宗于(むねゆき)は光孝天皇の孫。
#古今集, #春, #源宗于