見出し画像

古今集巻第二十 神あそびのうた 1076番

とりもののうた
よみ人しらず
まきもくのあなしの山の山人と人も見るがに山かづらせよ

採り物の歌
詠み人知らず
纏向の穴師の山の山人と人も見るがに山葛せよ

纏向の穴師の山の山人であると人々が思って見るかのように山葛(やまかづら)を頭に着けて舞いなさい

「纏向(まきもく、まきむく)」は奈良県桜井市。大和朝廷の始まりの地と言われる纏向遺跡の場所。
「穴師(あなし)」は、広く纏向を見た時、地域の東側の地名。崇神天皇陵や景行天皇陵等のある丘陵地域で、山の辺の道が通ります。穴師の山はその東側の山で、三輪山の北隣の山。
この歌では、葛(かづら)が採り物(神様に捧げ、招く物)。

#古今集 , #神遊びの歌 , #採り物の歌 , #纏向 , #穴師 , #葛

いいなと思ったら応援しよう!

ちのみゆき
応援してやろうということで、お気持ちをいただければ嬉しいです。もっと勉強したり、調べたりする糧にしたいと思います。