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古今集 巻一 春歌上 28番

題しらす よみ人しらず

ももちどりさへづる春は物ごとにあらたまれども我ぞふり行く

いろいろな鳥(百千鳥)がさえずる春は何もかもが新しくなるけれど、
わたしは年を重ねていくばかりだ

 「百千鳥」は、百も千もの数の鳥、たくさんの数の鳥ということ。たくさんをいうために八、十、百、千、万などの数字が使われますが、実際の数量に対する意味よりも、音の響、語感としての使い分けされ、それが慣用句になっているように思います。

ふりゆく : 動詞「ふる」の連用形 + 動詞「ゆく」の連体形
「ふる」は、経る、時間がたつ、年老いていく。
「ゆく」は、いく、そうなっていく、そうなってしまう、時間が進んでいく。

#古今集, #春, #百千鳥

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