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古今集 巻四 秋歌上 218番

是貞のみこの家の歌合によめる

藤原としゆきの朝臣

あきはぎの花さきにけり高砂のをのへのしかは今やなくらむ

是貞親王の家の歌合で詠んだ歌
藤原敏行朝臣
鹿が好きな秋萩の花が咲いた、高砂の山の尾根の上にいる鹿は今ごろ妻を求めて鳴いているだろうか

 萩の花は鹿の妻と見立てて花妻と言うそうです。
 「高砂のをのへ」は、高砂+の+を+の+へ と分解できます。2回出てくる助詞「の」は所有、所在を表す格助詞、「高砂」は兵庫県高砂市の加古川の河口あたり地名で歌枕、、「を」は、漢字で「尾」、尾根のこと、「へ」は漢字で「上」または「辺」、そこの上、とか、そのあたり、の意味です。

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ちのみゆき
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