岩波少年文庫を全部読む。(132)浦上四番崩れから原爆投下までを貫く重厚な歴史物語 今西祐行『浦上の旅人たち』
今西祐行『浦上の旅人たち』 (1969。岩波少年文庫)は、明治3(1870)年から昭和40(1965)年ごろまでの1世紀の、日本のキリスト教徒の物語です。
浦上四番崩れ
その中心的題材となるのが、「浦上四番崩れ」というできごとです。
〈崩れ〉とは、隠れキリシタンの大規模検挙事件のこと。
長崎の浦上では、1790-1795年の「一番崩れ」、1842年の「二番崩れ」、1856年の「三番崩れ」、1867-1871年の「四番崩れ」と4回の大きな弾圧がありました。
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