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岩波少年文庫を全部読む。(121)冒険・友情・愛そして犯罪! 岩波少年文庫最強シリーズの開幕 アストリッド・リンドグレーン『名探偵カッレくん』

もう言い切っちゃいます。
アストリッド・リンドグレーン『名探偵カッレくん』
(1946。尾崎義訳、岩波少年文庫)は、岩波少年文庫最強シリーズ(3部作)の開幕の1作です。

てんこ盛りの推理ギミック、冒険モティーフ

小さな田舎町リルチョーピングに住む、カッレ・ブルムクヴィストは13歳。個人経営の食料雑貨店の息子です。探偵小説ファンで、ホームズポワロウィムジー卿などの名探偵に憧れ、捜査と推理の心を忘れません。

カッレが属する3人組〈白バラ軍〉のリーダーは、行動力抜群の靴屋の息子アンデス・ベングトソン。そして〈白バラ軍〉の紅一点は豪胆でお転婆なパン屋の娘、エーヴァ・ロッタ・リサンデル。

13歳の3人に夏休みがやってきました。

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3,858字

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戦後日本の児童文学を牽引してきた存在のひとつ、岩波少年文庫のレパートリーを、毎週1タイトル取り上げます。 シミルボン既発表ぶん(https://shimirubon.jp/series/727)は、2022年7月1日以降にnoteでも読めるようになります。

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