JCCOキックオフ振り返りvol.3 パネルディスカッション「社会から求められるコワーキングスペース」
こんにちは!JCCO代表理事の青木です。
今回はJCCOキックオフの振り返りvol.3ということで、前回に引き続きパネルディスカッションの内容をご紹介いたします。
※もう一つのパネルディスカッションの内容はこちらからどうぞ!
ご登壇いただいたのは、こちらの皆さまでした。
パネルディスカッションの内容はこちらです。
仙台市においても、コワーキングスペースが起業家・経営者にとって重要な拠点であるという認識は広く浸透しています。東日本大震災をきっかけに仙台へ移住して起業される方が増えたそうですが、それ以前からコワーキングスペースは街の中にあり、多くの人が集まっていました。思えば私青木も学生時代にファイブブリッジや仙台市市民活動サポートセンターなどで活動してきました。
最初のテーマは、「Youは何しにコワーキングへ?」というもの。登壇者の皆さまがコワーキングスペースに度々いらしていることを、私も存じ上げておりました。それぞれのお立場でコワーキングに訪問されている理由について伺ってみました。
そこでは"コワーキングスペースが、自身が持つ起業・事業支援施策のブラッシュアップに役立つ"という話題がでました。一般論として、施策を検討するうえでは現場でのリアルな声を反映することが大切だそうです。その中で、コミュニティマネージャーの意見が、起業家・経営者のための施策を考えるうえで、大変参考になるということでした。
コワーキングスペースでは、起業家・経営者という特定層の方々が集まっている中で、コミュニティマネージャーとそういった方たちとのコミュニケーションが蓄積されていきます。その蓄積からフィードバックされる意見が有用であるといいます。行政や政治の立場で政策を検討・議論していくうえで、課題の設定やそれに対する解決策の解像度が高くなるとのことです。行政や政治の世界では学者の方たちの意見を訊くことも多いそうですが、やはりリアルな現場の声を集められるのはコワーキングスペースとのことでした。また、コミュニティマネージャーが行政や政治の内側に直接関わっておらず、フラットな意見が出てくることも重要だというお話しもありました。
お話は産・官・政の連携へ。皆さんから出てきたお話として、「特定の企業に対して利益誘導をすることはない。しかし、疑問に思ったこと、"こうしたらもっとよくなる"と思ったことをどんどん言ってほしい。公益に資する形を模索して落としどころを作ることができる」という内容が出ました。それぞれの立場で取り扱う施策の粒度ややり方は異なりますが、方向性としては良い意思決定、良い自治体、国家運営のためには我々の意見が大変参考になるとのことでした。
今回は官・政の立場の方々がコワーキングスペースに寄せている期待についてお話しいただきました。
コワーキングスペースを取り巻くエコシステムのなかでも、今回ご登壇いただいた皆さまのような"外側"のプレイヤーと、コワーキングスペースがどんどん手を取り合っていくべきだと考えています。
コワーキングスペース運営者の力の及ばないところにもそういった方々にサポートをいただき、双方メリットがある形でコワーキングスペースを盛り上げていただけるような状況は、きっと構築可能なのだと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
(青木)
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