(戯)タブーな時代
※写真、初めてライブラリから拝借しましたが、男女ともにこんなにもっさくはありませんでした。念のため。お洒落な学校。
私の高校時代は、結構多忙(タブー)でした。応援団兼演劇部(なんやそら?)硬派なのか軟派なのか…しかし、この二つ、本質は似たようなもん。
お勉強虫か、与太者か?これも自分の中では同居してました(二世帯?)。
下校途中の坂の上、ポツンと1件あるパン屋から、下級生の見知らぬ女の子が「せんぱーい!さよならー!」と手を振る。
誰だ?おめーは?
坂道で、別な子がまたニコニコと笑って、頭下げてる。
だから誰なんだ、おめーら!?
同級生の女の子には全く人気なし。
冬の寒い日の夕暮れ、誰もいない教室、西日の差す中、私だけ一人で読書。こんな日は静かでいい。ふいにクラスメートの女子が二人で教室に入って来る。
教室の引き戸が開けっ放しだ。寒い。
私は無言で少し乱暴にそれを閉めた。
目が合ったその瞬間、私は二人の目に怯えの色を認めた。
なぜか媚びを含んだ目の色だった。
視線を逸らし、席に戻って読書を続けると、女の子二人は顔を見合わせてゲラゲラ笑っていた。安堵している波動を感じた。
だから!!!
誰なんだ、おめーらは!
異性を意識する年頃、性に目覚める年頃。
分かるっちゃ分かる。
だけどよー。ちょっと自過剰じゃあねぇのかお嬢さん達。
「顔を洗って出直して来な!!」
いやー、クールですねぇ、若い時分の自分。
斜に構えてます。
でも心は常にストレート。
「好き」と素直に言ってこない子は、それとなくアプローチしてきても、ビシビシぶった切ります。そんな好意だか誘惑だか受けてる暇はない。
時にはストレートに言ってきてもぶった切ります。なんて傲慢なやつ。
私が好きになる子には条件があります。
心の美しさ、素直さ。思いやり。
それをぶつけられると感動が恋に変わったりします。
ジジイになった今も、それはそんなに変わりありません。
じゃあ、若い頃からさぞ華やかな女性遍歴だったンだろうって?
高校生の時は、そんなもんどうだって良かっんです。キャンパスラブ?一切関係ありませんでした。
大体、私は取り扱い注意につき、ハンドリングできる子なんか居なかった。
でも忙しかった。
女の子じゃなく何に夢中になっていたのでしょう。
それはスピ(オカルト)とそっから来る断食、房中術でした。
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