(戯)ぽまーど
昔話をいっちょう。
高校時代、いつも校門での服装検査引っかかってました。
莫迦な子は、鞄に入ってるミルキーの缶に入れたヤニを発見されてたりしましたが、風紀のセンコー(笑笑)の麻薬捜査犬並みの嗅覚には敵いません。
私はヤニを学校に持ってくなんて愚行はしません。高校生は高校生らしく、家で吸っていました。
家では「お前は喘息だったんだから、止めなさい」と言われるものの、それ以上のお咎めは特にありません。
だからヤニトラブルはありません。引っ掛かるのは、主に頭髪です。
チェックする凶師は、割り箸を2本持っています。乾いたのと、濡れたの。
これをどうするか?以下S…生徒、T…先生の会話です。
T「お前、なんだこの頭、パーマかけてるだろう?校則でパーマは禁止だ!」
s「いえ、先生、前から言ってるじゃないですか?天然です。クセ毛ですよ!」
T「ほんとか?おまー頭出せ!」
濡れた割り箸で髪をこすります。
天然はそんなにクルクルしませんが、パーマだと髪が濡れるとクルッと丸くなります。
では、乾いた割り箸は何に使うのか?
T「おまえ、ポマード塗ってるよな?」
S「いや、俺、脂性(あぶらしょう)なんスよ。しばらく頭洗ってなくて!いやー、頭が割れるように痒い!」…って莫迦かよ。
香料プンプンさせながら言うなや!!
という楽しいやり取りがありながら、私は当然、乾いた割り箸に引っ掛かってた訳です。
当時はヤナギヤという安くてクサイポマードが主流でしたが、ちょっと気の利いたやつは、資生堂使ってました。
整髪料、古くはバイタリス→MG5という流れがあったのですが、わしらの時代は、ブラバス→タクティクスでした。
ブラバスは蜜柑の香り、タクティクスはパインの香り。しかし今嗅いだらジジイ臭にしか感じないことでしょう。
私の頭はテカテカしていました。
オールバックだったり、七三だったり、ソフトリーゼントだったり。一風堂(ツチヤマサミ風)の時代もありました。
この、頭の油(椿油だか鬢付け油だか)につきましては、またまた次回の講釈で。
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