ちょっとみニュース2020.8.28
こんにちは、Chineelandの秦です。
今回は僕の気になるニュースを勝手にピックアップし、コメントしていきたいと思います。
『中国、投稿動画を音響指紋技術で自動チェック 著作権侵害の抜け道ふさぐ』
“ショート動画やVlogなど新たな動画形態が生活の記録ツールや自己表現の場となった今、ユーザーによるコンテンツ動画の制作やアップロードが日常化している。動画にBGMやお気に入りの曲を加えればより見ごたえのある動画になる一方で、著作権を侵害している可能性もある。
多くの動画が配信される中、いかにして著作権違反のコンテンツを迅速かつ正確に見つけ出すことができるかが、UGC(ユーザー生成コンテンツ)プラットフォームの発展において大きな問題となっている。
ショート動画から著作権音源を自動検出する技術を擁する中国のスタートアップ企業「ACRCloud」は自動コンテンツ認識システムを開発した。同社のシステムはUGCプラットフォームがアップロードした音楽、動画コンテンツの管理をサポートし、著作権のコンプライアンス向上を目指すものだ。“
<36kr Japanより>
中国なんてパクリと違法の宝庫じゃねえか!とお思いのアナタ。そんな過去のイメージなんのその。ついに、というか既にこのような技術はあったのですが、これを中国の企業がどんどんと推進していく時代になってきたのが感慨深し。かつては著作権意識が全くなかった!?中国でも近年はオリジナルのコンテンツを作るようになってきました。映画やドラマを始め、中国オリジナルのIPの作品のクオリティが上がり、さらには政府がオリジナルIPの制作を後押しする動きもあり、徐々に自分たちのコンテンツの権利を守ろう!という意識にここ数年で変わってきているようです。
以前、「4Kの中国の放送局が制作した映像を、日本国内で販売したい」という相談を受けまして、映像を確認したら、バリバリに日本のアーティストの楽曲が使われていてこれはまずいぞ、ということになりお蔵入りになったことがありました。それから数年で徐々に著作権意識が芽生え始めている中国。UGCの普及で、自分たちのコンテンツIPをも守らないといけない時代になりました。とはいえ、街中にはまだ偽物のブランド品ショップは溢れているので、まだまだもう少し時間はかかりそうです。
『モンスターのような四半期を達成したにも関わらず、セールスフォースが1000人前後のレイオフを行ったことを認める』
“セールスフォースは昨日のウォールストリートジャーナルで、約1,000人、5万4,000人の従業員のうち約1.9%をレイオフしているという報告を確認した。このニュースは、同社が火曜日に初めて四半期収益50億ドルを突破したモンスター四半期を報告したにもかかわらずだ。TechCrunchがこの話を担当者に確認した際に、 Salesforceの広報担当者が言うには "我々は、会社の継続的な成長のためにリソースを再配分しています。これには、当社の戦略分野に燃料を供給するために、一部の従業員を継続的に雇用し、方向転換することや、当社の事業のプライオリティとは関係のないポジションを削除することが含まれています“
<TechCrunchより>
このコロナ禍においても、業績が好調な企業はあるが、Salesforceはその代表格のような会社だったはず。その業績が好調で過去最高益を記録してもなお、人員配置を見直し、不要な事業やポジション、人材を整理できるSalesforce。単純にすごいな!(語彙力)。
従業員は家族だ!なんて考えもある一方、このドライなようにも感じる不要な事業や人材を切り捨てていく感じは、日本人からすると外資ならでは、アメリカならではなのかもしれない。(外資で働いたことないけど)Salesforceが見据える未来のビジョンに非常に興味が湧いたのと、現在のSalesforceのパッケージ金額(特別退職金手当て)が気になります。
『香港のメディア企業ネクストデジタルの幹部は、HSBCが銀行やクレジットカードの口座を凍結したと語っている』
“ワシントンと北京の対立の中心にある香港のメディア企業ネクストデジタルの幹部は木曜日、HSBCの銀行口座が予告なしに停止されていたとポスト紙に語った。Next デジタルCEOの張金恒氏は「お金を引き出すことができない」、会長補佐官のマーク・サイモン氏は「個人口座やクレジットカードの口座が凍結された」と発言。張氏とライ氏は、詐欺と香港国家安全維持法違反の疑いで8月10日に逮捕された、7人のうちの1人だった。水曜日の夜、マイク・ポンペオ米国務長官は、「HSBCがネクストデジタルの幹部の銀行口座へのアクセスを遮断した」と非難した。“
<South China Morning Postより>
香港で起きた昨年のデモを現場で、ネットでライブ配信し続けたapple daily(蘋果日報)。ちょうど大規模デモが起こり始めた昨年の8月、香港国際空港の飛行機も200機以上のフライトがキャンセルになる中、辛うじてインドネシアから香港への飛行機に乗れた僕は、香港の第二の家(友人の家の一部屋を借りてるだけだけど)へ向かい、テレビ画面を見てびっくりしたのを覚えている。見慣れた街は、戦場のようになり、催涙弾の発砲音が飛び交っていた。瞬く間に画面は煙に覆われ、怒号だけが画面から響いていた。その時、観ていたのがアップルデイリーの生中継だった。このニュースはなかなか衝撃。米中覇権争いが、企業からメディアへも影響を及ぼし始めているこの現状。本当に未来はどうなるのだろう。本当に分断されるのだろうか。ネットすらも完全に分断される状況が来るのだろうか。(中国は簡体字の独自のプログラミング言語を開発中との噂)近いうちにVPNで超えれない壁ができる時代が来るのかもしれない。
『ドローン世界最大手「DJI」、大規模なリストラ 営業チームを3分の1に削減』
“消費者向けドローン世界最大手の「DJI(大彊創新)」が、新型コロナウイルスの大流行など様々な要因により、中国内外のグローバルマーケティングチームの3分の2を廃止し大規模な人員削減を実施した。関係筋によると、DJIは深圳本部の企業マーケティングチームを180人から60人に削減した“
<36krより>
ドローン最大手、DJIまでもコロナの影響を受けることに。かつてはDJI、Parrot、3DRoboticsの3社で世界三大ドローンメーカーなんて呼ばれた日もありましたが、現在はDJIが1強状態ではないかと思います。そのDJI もコロナの影響で人員削減。やはり旅行件数に比例して新規の売り上げも伸びるのでしょうか。外出もままならない状況下だと、飛ばしに行けないので売り上げ低下はなんとなく理解できます。
と言うわけで皆さん良い週末を!
それでは、再见!
Chineeland 秦