母乳神話なんてクソくらえ
突然ですが、
わたし、
『おっぱい神話』
『母乳神話』
この世から消えてなくなれ、いますぐ!
と本気で思っています。
産後の体の辛いママに鞭打つようなもので、
百害あって一利なし。
「おっぱい?出ても出なくてもどっちでもいいよ。出るならあげれば?」
って言ってあげた方がよっぽどいいのに。
ちなみにわたしの場合。
1258gで生まれた長女のために、
毎日搾乳機で4時間ごとに30分かけて搾乳しました。
で、母乳専用パックに入れてすぐ冷凍し、
保冷袋にいれて、毎日NICUにもっていきました。
搾乳機はこれ。
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ある日、
「NICUの冷凍庫に入らないので、捨ててください」って言われました。
小さくて心臓の病気もあった長女の消費量はほんの少し。
出る量の方がよほど多くて。
でも搾らないと詰まって乳腺炎になっちゃうし、
「出さないと出なくなっちゃう!」
と刷り込まれてそう思いこんでいたわたしは、
捨てるだけの母乳を搾り続けました。
そして生後2か月のとき、心臓手術を受けた長女、
心臓の手術はうまくいきましたが、
後遺症で乳び胸という状態になってしまい…
乳び胸って?
通常、脂肪はリンパ管で吸収され肝臓に運ばれます。
しかし、手術の影響で肺や心臓の周りのリンパ管が傷ついたり、
その流れが悪くなったりすることがあります。
そうなると、脂肪の吸収が悪くなり、肺や心臓の周りに漏れ出てしまう。
このように胸管から漏出した乳び(腸管からの脂肪球を含むリンパ球)が
胸腔内に貯留した状態を“乳び胸”という。
乳びの量が多くなると胸水が肺を圧迫し、さらに心臓の動きを妨げ、
心臓に負担がかかってしまいます。
術後合併症の場合は、術後2~10日ごろに発症することが多い。
乳び胸になると、MCTミルクという特殊ミルクを飲まないといけなくなります。
当然、母乳はだめ。
MCTミルクって?
乳び胸(先天性や手術後合併症など)のお子さんに使用します。
MCT:中鎖脂肪酸トリグリセリド:Middle Chain Triglyceride
一般的な食品に多く含まれている脂質はLCT:Long Chain Triglycerideという、
炭素数が14~18個以上の長鎖脂肪酸。
これに対して、炭素数が8~12個のものを「中鎖脂肪酸」といい
MCTはLCTに比べて炭素数が少ない分、分解速度が速く、
LCTの4倍のスピードで吸収されると言われます。
LCTが吸収される仕組みは、
小腸→乳び管→リンパ管→胸管→門脈→肝臓と経由していきますが、
MCTに含まれている脂肪分はリンパ管を経由せず、
小腸から直接門脈→肝臓へと行くため、
乳びが胸腔に漏出するのを防ぐ効果があるのです。
MCTミルクは、MCTを主たる脂肪成分としている特殊組成されたミルクです。
ちなみにMCTミルク、350gの小さいミルクの缶で4000円近くする超高級ミルクです。
普通のミルクは1200円くらい?
また、母乳はすべて捨てないといけなくなりました。
自分の子に母乳を飲ませるのが母としてのあるべき姿だと思い込んでいたわたし、
それが幸せだと思っていたわたし、
いつか長女が母乳を飲めるようになる日が来るかもしれないと信じて、
半年以上、ひたすら母乳を搾って捨てる生活をしました。
でも、
乳び胸が治った時、長女はもう乳首を口にすることは出来なかったので
結局、母乳を飲める日は来ませんでした。
今思う。
母乳なんてそんなに大事なことじゃない。
ママと赤ちゃんが元気でいられるなら、
ミルクだってなんだっていいんだよ。
って誰かにはっきり言ってほしかった。
もう搾乳はやめなさい
って言ってほしかった。
でも、誰も言ってくれなかった。
世の中の、ほとんどすべての人が
出来れば母乳が出た方がいいよね
母乳を飲んで大きくなった方が幸せだよね
って思っているから。
絶対、そんなことない。
母乳よりもっと大事なことがある
赤ちゃんとママ、います。
わが家のように病気のためだったりすることもあるし、
ママの心の問題のためだったりすることもある。
わたしが言いたいのは、
母乳は目的じゃなくて手段に過ぎないってこと。
だから、母乳が出たって出なくたって、どうだっていいよ。
とわたしは思ってます。
これは長女編。
わたしの母乳との戦いは、次女でも続きました。
またいつか、書こうかなあ。
画像をお借りしました。
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