どんな口紅をつけても私は私
どうも~千夏です。
昨日訳あってかんしゃくを起こしてしまい、まだ昨夜の涙が張り付いています。
苦しいことを思い出すたび、ついでになのかおしゃれへの悩みもでてきちゃうんですよね、、。
そんな時読みかけの「メロディ・フェア」(宮下奈都著)を読んで、
そこからなるほどなと思ったセリフがこの記事のタイトルです。
このセリフの後は「そう思えるようになりたい」と続きます。
このセリフは主人公の妹の台詞です。小さい頃のある思い出からずっと化粧を嫌いしなかった彼女が町のデパートのビューティーパートナーをしている主人公の提案で化粧をし考えを改めるという場面です。
自分はどんな化粧をするかに迷うことはあっても化粧をしないのが良いとおもっているわけではありません。ただ、外見より中身が大事だと思っていることは主人公の妹と同じです。
ありのままで生きた方がいいとか、今のままじゃだめだよとか
現状を良いと認めるのか認めないのかで揺れることは小説でも現実であるし、
ありのままで良いという台詞は聞き飽きたとすら思います。
だけど「そう思えるようになりたい」という言葉が加わると突然きれいごとっぽさが無くなります。
実際にはそうではない自分がいることを認めているからです。
様々な価値観が自分の中で揺れていたのですが、そうか
完全にありのままでなくてはいけないなんてことはないのか
と考えるとすごく楽になりました。
向上したくない、もう中身は考えないというのではないのです。
向上しようとする気持ちがあるならそんな自分がありのままの自分だし、
思わないなら向上したくない自分がありのままなのです。
急にこれで価値観が定まったり悩みが解決したりはしなくてもなんだか心が楽になった感覚があります。
最近課題以外の本は読んでいませんでしたがこうやって自分をらくにしてくれるのも本の素敵なところだなって思います。
本全体としては勧めたい要素が薄いので本紹介として「メロディ・フェア」について書くことはしませんが、ありのままってなんだろうと悩んでいる方には読んでみてほしいです。
今回はこんなところですかね。
それではまた~