【話題】映画『花束みたいな恋をした』、中国のあの映画に似てる? ※ネタバレ注意
こんにちは、China Magazineライターのいーふぁん | @ChinaMagazine_y | です。China Magazineは日中の20代の若者が運営している中国キュレーションメディアです。
最近日本で注目の映画といえば、菅田将暉さん、有村架純さん主演の『花束みたいな恋をした』ですよね。純恋愛映画として捉えられがちですが、映画を既にみた人の中には、この映画の中に垣間見られる「日本の就活社会の闇」や「ミレニアム前半&Z世代の恋愛観」について色々考えた人もいるようです。
少し話は飛びますが、韓国のポン・ジュノ映画監督が代表作品の一つ『パラサイト 半地下の家族』が、カンヌ国際映画祭でパルムドール / 第九十二回米アカデミー賞で、史上初めての外国語映画で作品賞を受賞しましたね。その際にも受賞要因の1つに映画コンテンツが社会に訴える意義の有無などが話題になりました。最近アジアの映画には娯楽性や純ラブストーリーだけでなく、社会性のあるコンテンツが期待されているようです。
では中国ではどうでしょう。中国にももちろん社会課題はありますし、それらを題材にした映像作品も多数存在します。今回は『花束みたいな恋をした』の雰囲気を少し抱擁した中国の映画《后来的我们》『僕らの先にある道』を紹介します。
那我们开始吧!
映画情報
田舎で育った男女が、都会で何者かになるために生きる姿を描いた恋愛映画です。2018年に公開された映画で、キャストには中华国家的妹妹(中国の妹)として有名な周冬雨などが出演しています。
あらすじ
異国の地を漂う若者二人組のラブストーリー。 10年前、See Qing(Jing Bo Ran)とXiao Xiao(Zhou Dongyu)は、旧正月のために帰国する途中の電車の中で偶然出会った。 共通の夢を胸に、北京で一緒に仕事をしながら、お互いに寄り添って離れていく感動の旅が始まる。 10年後、飛行機の中で偶然再会した清とシャオシャオを見る。 運命はまるで生まれ変わりのようだ。 偶然にも平行線が交差してまた平行になり、物語には必ず「その時」がある。
这是一个爱情故事,关于一对异乡漂泊的年轻人。十年前,见清(井柏然饰)和小晓(周冬雨饰)偶然地相识在归乡过年的火车上。两人怀揣着共同的梦想,一起在北京打拼,并开始了一段相聚相离的情感之路。十年后,见清和小晓在飞机上再次偶然重逢。命运似乎是一个轮回。在一次次的偶然下,平行线交叉,再平行,故事始终有“然后”
『花束みたいな恋をした』と比べての考察
『花束みたいな恋をした』では、主人公のムギくん(菅田将暉)が彼の父親に、「実家に帰ってきて花火をやりなさい」と、問われるシーンがあります。ムギくんは「自分にはやりたいことがあるから」と会話を濁すのですが、それなら仕送りの5万円は地元の花火に寄付すると一刀両断されてしまいます。
《后来的我们》においてもお金は非常に重要なテーマです。北京や上海の戸籍を持っていない地方民も多くいます。彼らの中には都会で成功し、良い家や良い車を買って、家族を持つという生活に憧れる人も少なくありません。主人公もお金がない中、北京にて貧困生活を送ります。日本と中国における就職活動状況は全く違うのですが、夢を追いかけ都会に出て、情報の海に溺れそうになりながら戦う部分は共通するのもがあるような気がします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。《后来的我们》も非常に社会性のある映画ですし、皆さんも興味があればぜひみてください。中国語でしか見れないか心配されている方もご安心ください。《后来的我们》はNetflixで配信されているので、検索に『Us and Them』『僕らの先にある道』などと検索すればヒットするはずです。『花束みたいな恋をした』をみていない方もぜひ劇場までみに行ってみてくださいね。
那我们下次见!
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