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中国のマーケティングは「种草4.0時代」へ!SNSで商品をどう広める?

こんにちは、うすい(@19930210_)です。皆さん「种草(Zhǒng cǎo)」という言葉は知っていますか?意味は「草を植える」なのですが、中国では商品を認知させ、興味・関心を持たせることを意味し、化粧品のマーケティングでも頻出用語なんです。そんな种草は現在、どのように行われているのでしょう。多くのSNSの使い分けや、成功事例を紹介していきます!

そもそも「草を植える」って何?

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李佳琦(Austin)の小紅書から


冒頭で紹介したように「草を植える」=商品を認知させ、興味・関心を持たせることを意味する种草ですが、植えた後にも発展があります。

种草(Zhǒng cǎo)→認知させ、興味・関心を持たせる
长草(Cháng cǎo)→その草を成長させる、購入意欲を煽る
拨草(Bō cǎo)→草を刈り取る!購入する or 買うのをやめる

种草の仕方は企業からの広告宣伝だけでなく、KOL(Key Opinion Leader)やKOC(Key Opinion Customer)による紹介、または一般のクチコミ(UGC)、友人間のやりとりなど多岐に渡ります。

またその場所や手段も様々で、WeiboやWeChat、小紅書(RED)などのテキスト/画像コンテンツ、ビリビリ動画や抖音、快手など動画アプリ、また淘宝ライブのようなライブコマースなどが主流です。

クエストモバイル(Quest Mobile)が発表した「女性の新消費動向に関するレポート」によると、ECにおける女性ユーザーの購入経路は抖音や小紅書などのコンテンツ→WeChatやWeiboなどのソーシャル→ライブコマースと辿るといいます。また1995年以降生まれ、いわゆるジェネレーションZ世代は中国の美容消費のメイン層になりつつある世代であり、「种草世代」でもあります。Z世代は多くの种草コンテンツを見るのを好むと同時に、76.6%の人が种草しています。

どのようなコンテンツで草が植えられている?

日本でもインスタグラムやツイッターで化粧品の口コミ投稿や動画がバズって爆売れすることがありますが、そこには一定のパターンが存在します。中国ではどのようなコンテンツが人気があるのでしょうか?

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