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【教員紹介】山本教授が『地域間共生と技術:技術は対立を緩和するか』を出版

地球市民学科の山本達也教授が、『地域間共生と技術:技術は対立を緩和するか』(早稲田大学出版部)を出版しました。

吉野孝教授(早稲田大学政治経済学術院)ら13名による共著で、山本教授は、「第2部 地域間共生と情報」で、インターネットをめぐる国際環境の変化と国際社会の分断をテーマに執筆しています。

1980年代末に米ソ冷戦構造が終焉し、西欧諸国、東欧諸国、アジア諸国、さらにはある程度まで中東諸国が少しずつ接近し、地域間の共生が進むと思われた。ところが、途上国の生活水準の上昇と、先進諸国の経済の低迷や政治の混乱により、地域間共生の動きが近年停止している。一方、多くの国が自国だけでは対応できない困難な状況にあり、それを打破するのは科学技術といえる。本書では粒子加速器、オンライン空間、新型コロナウイルス感染症、再生エネルギー、カーボンプライシングなどを取り上げ、地域間の共生への影響と効果を考察する。情報・医療・環境の3領域の技術を国際社会の歩み寄りとつなげるには、どのような仕組みが必要なのか。

早稲田大大学出版部「作品概要」より