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【イベント・レポート】地球市民セミナー:「地球の文脈」でつながりを実現する─ことばと文化の学びと交流事業

「地球市民セミナー」は、清泉女子大学地球市民学科と品川区との共催により、地球社会の諸課題に関連する先端的な研究や先駆的な実践を行っている方々にご登壇頂く講演イベントです。

2024年12月11日の地球市民セミナーの講師は中野敦様でした。社会言語学、日本語教育、国際交流を専門とし、1999年から韓国の大学で日本語教育に携わったあと、2004年から文化庁にて日本語教育政策に専門職として従事し、2009年4月より公益財団法人国際文化フォーラムでプログラム・オフィサーを務めています。外国語教育のガイドライン『外国語学習のめやす』作成事業、互いのことばを学ぶ日韓の中高生交流プログラム-SEOULでダンスダンスダンス、地球講座などことばと文化の学びと交流の事業などを歴任し、Playfulな場づくりがモットーです。

グローバル社会と呼ばれるようになって久しいですが、地球という舞台で全ての人と理解を前提に関係を構築するのは非常に困難です。「分かりあえなさ」を前提に「違い」を認識し、その上で繫がりを築いていくという姿勢が求められています。本講演では、公益財団法人国際文化フォーラム主催事業「地球講座」を例に、世界中の多様な他者とのつながりを実現する「地球の文脈づくり」の取り組みなどを紹介いただきました。

学生からは「「希望」は一人で作れないという考えにとても共感した」「考えるということから人間は考えがちであり、もっと感じるという感覚を大事にするべきだという指摘に納得した」「はじめてPlayfulという言葉の意味を知ったが、とても良い言葉だと感じた」「尊重するということは受け入れることではなく、受け止めることだとおっしゃっていたことが印象的であった」「様々な問題や物事は視点を変えてみることで、問題の本質を見抜くことができ、背景にある原因や影響を理解することができると思う」「人間関係でも多角的に物事を捉えることで、お互いの認識を共有し理解することができるためより良い人間関係を築ける」という感想が寄せられました。

公益財団法人国際文化フォーラム