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【授業紹介】地球市民とメディア:広報コミュニケーションのプロをお迎えして

2024年7月1日の「専門事例:地球市民とメディア」では、「文化、デザイン、ものづくり、地域、福祉に関わる組織の広報コミュニケーション」のプロである中田一会さんをゲスト講師にお招きしました。

中田さんは、武蔵野美術大学芸術文化学科をご卒業後、IT関連出版社、株式会社ロフトワーク、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京にて広報・コミュニケーションデザインを担当され、2018年に独立。個人事務所「きてん企画室」を設立されました。

2021年4月からは、株式会社マガジンハウスのウェブマガジン「こここ」編集長として、福祉をたずねる クリエイティブマガジンの運営統括を担当されています。

2025年4月からは、清泉女子大学地球市民学部の非常勤講師として「社会課題解決のためのメディアスキルⅠ(広報・PR)」を担当してくださいます。

今回の講義のテーマは「”編集”ってなんだ?昨日食べたごはんから20年後の生活まで」

講義は、昨日食べたごはんをおすすめするワークからスタート。大学時代から今に至るキャリアもまじえながら、広報コミュニケーションというお仕事を編集という切り口から語ってくださいました。

すべての学生の質問に対して、ことばを丁寧に選びながら答えてくださいました。

豊富で多彩なお仕事の実践事例と、リズムのよい語り口に引き込まれ、あっという間の3時間でした。

200枚のスライドは、どれも目をひくもので、学生からは、スライドの作り方についての質問も出ていました。

編集とは、「素材を型に沿って料理して届けること」、「目的に合わせて、効果的なつくりかたをつくること」、「おもしろい!を見つけること。その届け方を工夫すること」、「よいものが生まれる環境をつくること」など、初めて聞くことばかり。

学生からは「編集のイメージがガラリと変わった」という声が聞かれました。

「自分が考えていた〝編集〟よりとても相手に寄り添ったものでした」

「編集は地道でスピード勝負というイメージがありましたが、新しい面白いを届ける入り口のように存在意義がとても大きい、重要な職業であることがわかりました」


「編集とは、できたものを修正するイメージでしたが、顧客の要望に対して、1から作ることもあると新たに知りました」

「目的に合わせて、届け方を伝える為に色々な工程があったことに驚きました」

「人の役に立ったり、人と人の繋がりに貢献できる素晴らしい仕事の印象になりました」

「多方面に気遣いを向けていて、編集は思った以上に気遣いの連続なんだと思いました」

「編集は、画像や文章を編集するだけだと思っていましたが、構成、話し合い、相手のニーズを聞き出す、お茶などの準備など、そのものが成り立つまでの全体をカバーしているのだと感じました」

「編集とは、画像編集、動画編集、音声編集だと思っていましたが、いいものが生まれる環境を作ることというのも編集の一つで、編集とは様々な切り口があるのだと感じました」

「忙しそうで大変そうなイメージは変わっていませんが、見てくれる人の心の動きを考え、いいものを作ろうとするとてもやりがいのある仕事だと感じました」

「編集はあまり人と関わらず、パソコンなどを使用しながら個人での仕事だと思っていましたが、最前線で人と関わりながら協力し合っているというところがギャップでした」

「0から1を作り出したり1を10にしたりと、考えていたよりも幅広く活躍されているのだなと感じました。また、編集の仕事では在宅だったり、パソコンと向き合う仕事だというイメージがありましたが、人と向き合う仕事だとわかりました」

コメントシートより

来年度から始まる中田さんの授業も楽しみです。これからもよろしくお願いいたします。