手帳歴31年目が語る、手帳と生きる『楽しさ』
手帳との付き合いは、高校3年生の頃だったかな……
当時は、学校行事やテストの予定しか書きこまれていない生徒手帳と、友達のお姉さんから譲り受けたタスク型手帳(マンスリーと見開き1週間で、タスクをメモするような手帳)を併用していた記憶です。
ただ、自分で選んだ手帳を“マイファースト手帳”とするなら、高校を卒業した年に買ったシステム手帳、でしょうか。
高校を卒業した春、私は英会話系の専門学校に進学しました。日本語NGという環境の中で、課題やテストに追われる毎日。課題が本当に多かったので、忘れないために手帳に書いたり、授業の時間割をメモして、予習や復習に役立てていました。いかにも、学生らしい使い方をしていた記憶です。
日記を書く習慣は、高校2年生の頃に始まりました。B5のキャラクター付きノートに、その日の学校での出来事を書き留めたり、心の内をダラダラと書き続けたり……ノートを開いてあれこれ書くことは、この頃から好きでした。
高校卒業後は、都内にある某英語の専門学校に進みました。英語をさらに学びたくて進学したものの、実は「英会話」は苦手で……ちょっとそれますが、国語の授業で教科書を音読させられるのも嫌いだったほど、人前で話すことが苦手でした。
そんな私が唯一楽しめたのは『ライティング』の授業。毎日出される『ジャーナル(日記)』の課題は、辞書を片手に時間をかけながらも、書くことで伝える喜びを感じる時間でした。(担当教師からのコメントを読むのも楽しみでした。)
ライティングの宿題が始まると、B5のノートにダラダラと書き続ける日記のようなものからは少し遠ざかってしまったのですが、手帳の空いているスペースに、その日何があったとか、一言で書き綴ることを続けていました。
英語での日記は課題として毎日あったので、それを読み返せば何があったのかは一目瞭然。だけど宿題に時間をとられすぎてたのも事実です。
事情があって学校を半年で辞め、英語でジャーナルを書くことはなくなりましたが、その代わりに、それまで英語で書いていた日記を手帳に書くことにしました。アルバイトを始めたものの、同世代の人と話す機会が減ったこともあり、手帳にその日の出来事を事細かに記録していたのを覚えています。
私にとって手帳は「私の言葉をすべて受け止めてくれる相棒」でした。その日の出来事や気持ちを記録する場として、手帳は常に持ち歩く存在でした。
これは今で言う「ライフログ」に近いものですが、当時は手帳といえば予定を書くものが主流。私のように、日記やアイデア、思いついたことをすべて詰め込む使い方をしている人は、あまりいなかったかもしれません。
こうして、19歳のころから私と手帳の関係は少しずつ深まり、時代や生活に合わせてさまざまな手帳を使ってきました。
システム手帳
レフト手帳
ほぼ日手帳
バーチカル手帳
手帳を書くことは、予定を記録するだけではありません。それは、自分自身を見つめ直すための大切な時間でもあります。
31年間、手帳とともに歩んできた私にとって、手帳はまるでもう一人の自分のような存在です。これからも試行錯誤を楽しみながら、自分らしい手帳ライフを続けていきたいと思います。
おまけ
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