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両下肢麻痺の人のお風呂事情
入院生活では日々の清潔を保つことが大切ですが、体の不自由さや病状によっては自分でお風呂に入ることが難しくなります。
そんな時に頼りになるのが「機械浴」です。
今回は、入院中に私がお世話になってる機械浴についてご紹介したいと思います。
機械浴とは?
機械浴とは、身体の自由が利かない患者が安全かつ負担なく入浴できるよう、専用の機械を使って行う入浴方法です。
通常のお風呂と違って、仰向けで寝たまま入れるため、車椅子でも、寝たきりの人でも入浴できます。
看護師さんやヘルパーさんがストレッチャーのまま全身シャワーの機械に入らせてくれるので、患者自身は体力を消耗せずに済みます。
私の場合、週に1回のペースで機械浴を利用しています。
まず看護師さんやヘルパーさんが入浴の準備をしてくれます。
私の体が麻痺していて自力での準備は難しいため、丁寧に脱がすサポートしてくれます。
準備が整うと専用のストレッチャーに移され、いよいよ機会の前にへ移動します。
私は全身の麻痺があるため通常の浴槽に入ることはできませんが、機械浴の特別なストレッチャーに寝ているだけで、全身シャワーを浴びることができます。
これが本当に気持ちよく、体がほぐれる瞬間です。
入浴時間は短いものの、全身が温まり血行が良くなるのを感じます。
機械浴の一番の利点は、やはり身体に負担がかからないことです。
脳梗塞の後遺症で両下肢が麻痺している私にとって、通常のお風呂ではバランスを取ることすら難しい状況ですが、機械浴なら体をしっかり支えてくれるので安心してリラックスできます。
また専門のスタッフが入浴中もそばにいてくれるので、万が一のことがあってもすぐに対応してもらえるという安心感もあります。
デメリットと言えば、やはり自由に動けないことが挙げられます。
元々お風呂が大好きだったのですが、好きなタイミングで髪を洗ったりすることができないため、少しモヤッとする気持ちを感じることもあります。
また、プライバシーの面でも気になる人はいるかもしれません。
私はもう今では担当スタッフにすべてをお任せできるようになってきたので、慣れてしまえば気になりませんが、最初は少し抵抗感がありました。
入院生活における機械浴は、身体の不自由さを感じつつも、清潔を保ちながらリラックスできる貴重な時間です。
特に脳梗塞後のリハビリを進めている私にとって、リハビリでかいた汗を流せる楽しみになっています。
もし入院中に機械浴を利用する機会があれば、最初は不安や抵抗を感じるかもしれませんが、スタッフのサポートを信じて安心してリラックスした時間を楽しんでください。