【1121回】正しい話し方よりも大事なことは何か。 - Madoka Sawa https://voicy.jp/channel/632/145667#Voicy 「させていただく」が話題になっていたので
【1121回】正しい話し方よりも大事なことは何か。 - Madoka Sawa
https://voicy.jp/channel/632/145667
#Voicy
「させていただく」が話題になっていたので
いかがお過ごしでしょうか。
澤でございます。
ツイッター見てたらですね、文春オンラインさんのある記事が話題になっていて、おお、これは興味深いなと思って、ちょっと見てたんですね。
これ何かというと「させていただく」という言葉、これがちょっとおかしいんじゃないかというかですね。
要するに、間違った日本語として定着しちゃってるよねみたいなそういった話題だったですね。
正確にいうとですね、これ間違った日本語という定義よりは、またちょっと違う言い方を言語学者の方がおっしゃってたんですけれども、本来「させていただく」ってのは、恩恵性があったときには使いましょうねと、例えば、会議室を使わせていただきますとか、何々さんの本を読ませていただいたとか、こういったものってのは、恩恵性があるので、これはですね、「させていただく」という表現が適しているという、そういう話みたいです。
僕はですね、実際にはここら辺は、そんなにこだわりはないですね。
僕が使うかどうかというと、あんまり言わないかなぐらいですね。
ただ、ついつい言ってしまってる場面もあるかなと思いますし、無意識のうちにこっちの方が適してるかなと思って、あえて「させていただく」みたいな、あのそういう表現をしてるんですけども、これSNSを見てたらですね。
なんとなく、この「させていただく」という言葉を使っているだけで、人格否定をするようなことをおっしゃってる方もいたんで、ちょっくら、びっくりしたんですけれども、正直ですね、日本語の誤用とかですね、よく日本語の乱れとかっていうことを指摘する人、いるんですけれども、言葉ってのは生き物なので、結構変化していきますよねと、例えば、「ら」抜き言葉、食べれるとか、そういうやつですね。
っていうのを言って、ものすごく叩く風潮があった記憶があるんですけども。
今やそれはですね、使う人は使うし、使わない人は、使わないと、もうある意味定着してるような感じもするなあという気がしますね。
ですので、これですね、自分はそれはあんまり好きじゃない表現だから、言い回しだから使わないよっていうふうにするのは、僕は全然構わないですね。
そして、その手のやつってのは、洗練された話し方っていうのを身につけておくと、すごく、いろんなところで役立つのも事実です。
というのも、「させていただく」とか、「ら」抜き言葉を使うとかっていうのは、例えば、プレゼンテーションをするときにそういった言い方をすると、気にする人は気にして、本当に聞いてほしいところに耳がいかなくなっちゃう可能性があるんですね。
そうすると、プレゼンテーションそのものが無駄になってしまうことになるので、これは、コントロールして、自分でちょっと言い回しを洗練させておいた方が結果的には、プラスに働くことが多いかなと思うんですね。
これ、マナー云々の問題でもなければ、日本人なんだから、こうしましょうみたいなべき論みたいな話でもないんですね。
ただ一つのテクニックとして使ってもいいんじゃないかなという程度の、そういう位置づけ程度と僕は考えてます。この手のですね、ちょっとしたことば狩りみたいなものってのはですね。
人の思考を濁らせるって、僕思ってるんですよね。
それよりも、もっと大事なことっていうのは、言葉の本質、要は伝えたいと思っている内容に耳を傾けることができるかどうかというそういった部分かなと思うんですね。
ですので、こういう言葉じりだとか、言い回しっていうところばっかりをものすごく気にする人っていうのは、人の話を聞く気がないんじゃないのって、いうこれまた僕は違う見方をしたんですね。
実際、そんないと思いますよ。
実際、そんなことないと思うし、それも決め付けなので、ある意味、これも偏りのある考え方であることは重々承知なんですけれども、今みたいな考え方と対立することなりますよね。
ですので、もちろん自分自身は「させていただく」とかですね。
「ら」抜き言葉とか、何か違う、謙譲語とか丁寧語とかの語用みたいなのはしないぞというふうに決めて、自分がそういう話し方をする分にはいいんだけれども、他の人が使っているから、それを直さなきゃとかっていうのは、はっきり言ってしまうと、余計なお世話だと思います。
そして、ある人がですね、自分のチームメンバーの若い人たちが、そういう言葉遣いをしているから、直したいって言ってたんですけど、これははっきり言いますけど、思い上がりも甚だしいというやつですね。
直すって何だよって話なんすよね。
だったら、あなたは日本語は100%完璧でないと、いけませんよということなんですね。
ですんで、もし言うのであれば、そういうことを気にする人もいるし、自分もそれを気にするタイプの人間だか、らそういう人に話を聞かせたいんだったら、リスクを減らすために、こういう言い回しをしてみたらどうかなということで、例文を提供すればいいんじゃないかなと思うんですね。
そのときに例文もなしにですね、「させていただく」と変な言い方だよとかっていうのは、申し訳ないけど、人を指導するような資格がある人の発言じゃないなって、これも僕の偏見ですけどね、思っちゃうんですね。
それよりもですね、そういうことを気にしている人、まず、自分自身の話はすごく面白くて、相手に必ず聞いてもらえるかどうかを省みた方がいいんじゃないのと僕は思っちゃいますけどね。
言葉尻りの部分というのよりも、自分の話してる内容というのは、常に相手のことを考え、そして、すごく内容を吟味し、とにかく面白く相手に思ってもらえるかどうか、面白いと別に爆笑をするものだけじゃなくて、興味を持ってもらうとか、役に立ったと思うとか、何か未来の力を得たとか、そういうふうに思わせることができるのかどうかを常に自省した方がいいんじゃないかなと思うんですね。
ちなみに、僕もですね、もちろん話し方とか、なんか変な日本語使う人だなっていうふうに思うことはありますけれども、ただですね、例えば、日本語だけじゃなくて、英語もそうなんですけれども、正しい言葉を使うということが絶対条件なのかというと、それよりは自分がその話を聞いて良かったと思うかどうかの方がプライオリティが高いような気がするんですよね。
人の話を聞く、その時間を使ったことによって、自分が何を得たのかの方がすごく重要かなと。
もちろん、その中で美しい言葉を話す、正しい日本語の文法を抑えているというのも、あわせて伝わってきたら、この話は素晴らしいなという相乗効果になると思うんですけども、言い回しが少々稚拙だったりとか、おかしな言葉を使っていたとしても、内容が心を打つことってのは、ぼちぼちあると思うんですよね。
ですので、これは生活環境だったりとか、その周りの人の言語の影響を受けて、言い方ってのが変わっちゃった人も中にはいますので、それよりもやっぱり話してる中身に耳を傾けるというふうにした方が、僕はいいのかなあなんていうふうに思います。
今回、まぁでもですね、こういうですね、何か記事によって、いろんな人たちがいろんな考えっていうのを持ちつつ、話を聞いてるんだなってそれを知るのは、すごくいい機会だったなと思うんですよね。
そして、そういった人たちも多分、記事によって、ちょっと気づきを得て、そして、発言してるんで、いつもそのことばっかり考えるわけじゃないと思うんですが、他の人はそういう言葉遣いをしているときにおかしいから直した方がいいとか、そういうことを言ってると頭悪そうに見えるというのであれば、例えば、なんですけれども、今から言うことは全部間違いなのか、正しいのかっていうのは
ぱっと瞬時に見極めていきたいと思うんですね。
それに加えて、何が間違っているのかということもあわせて説明できるようになってると、いいんじゃないかなと思いますね。
じゃあ、いくつか出しますね。
担当者に伺ってください。
ご乗車いただけません。
よくご利用されるんですか。
取りに参ります。
本日はご来店いただきましてありがとうございます。
お早めにお召し上がりください。
私には役不足です。
どちらにいたしますか。
わかりましたかね。
いくつかは、一応文法上は正しいと言われている。
丁寧な言葉遣いというふうになってるみたいですけれども、ちょっと遊んでみてはいかがでしょうか。