「眠りの小五郎 大ピンチ! 救世主はあの刑事だった?」/「エンタメ・リカレント」「1周回って知らない名探偵コナン」第6巻④~第7巻①
別の取り組みに追われて、ほぼ三週間ぶりになってしまいましたが、また「エンタメ・リカレント」を再起動(コナンやエヴァ風にいうとリブート?)したいと思います。特に楽しみにしてくれている人もいないと思う備忘録のようなものなので、のんびりペースで今後は進めていければと。
さて「1周回って知らない名探偵コナン」
今回は、6巻File9「祭りの夜」File10「アリバイは完璧」から続いての第7巻File1「写真のワナ」の一連の事件です。旧知の仲でありながら小説家としては大きな差がついた犯人笹井。先に犯行現場をみせて犯人が読者にはわかっている中で主人公たちがその犯罪を暴いていく「刑事コロンボ方式」で物語は進んでいきます。殺害推定時刻の祭りでの写真でアリバイを成立させて、なおかつお祭り会場に祭り終盤にきて、コナンたちに記念撮影を頼む実際にやり取りをすることでアリバイを強化し、殺害容疑を否定します。
もちろん名探偵コナンですから、写真のある一部の違いに気づき、1年越しのアリバイ写真のトリックを見破ります。そして恒例の「眠りの小五郎」を時計型麻酔銃にて発動、いよいよトリックを明かすというクライマックスで「コラァ!」の声と共にトラブルが発生します。
「お父さんの推理の邪魔しちゃダメでしょ」とコナンをつまみあげて横やりを入れたのが、なんと蘭ちゃん。
今まで散々突っ込めるシーンあったのに不問にしてきたというのにここに来てコナンが「眠りの小五郎」を演じられないシチュエーションを作るとは青山先生も罪なお方です。
この別の意味で「絶体絶命」なピンチを乗り切ったのが、埼玉県警の横溝刑事。
「あとは君の仕事だ 横溝刑事…」と最後の隙をぬってコナンが託した一言と沢山の手がかりを用意してもらったとはいえ、見事アリバイを見破ることに成功します。
でも、それまでも気づかなかった鈍感さを思えば、事件を解決できずに、コナンが更なるピンチに追い込まれ、「眠りの小五郎」の神通力のメッキも剥がれていた可能性も考えると、「眠りの小五郎」のピンチを救った救世主(本人気づいてないですが)ともいえるでしょう。
見逃しがちなエピソードではありますが、こういう細かいところでの登場人物の活躍をこれからもリカレントしながら取り上げていけたらと思います。
それではまた。