オルターエゴ
理解されたいけれども曝け出すことはせずに上部を取り繕って微笑んだ。
あなたが笑ってくれるなら、それでいい。
でも、その微笑みを絶やさないでいて。どうか私の為に。
求めているのは鏡じゃないのに、不思議だね。薄れていく他人との境界に戸惑う日々。
厚化粧の下の本物の自分を愛せないのは誰のせいですか?誰のせいでもないね、自分のせいにしたって仕方がない。
虚飾を愛し、虚飾を貶した、かつての自分と誰かや誰かや誰か…
幾重にも連なる合わせ鏡の底に、私は自分を果たして見つけることができるだろうか?
さぁ、そのハンマーで殴ってごらんよ。
割れた液晶に映ったのは都合の悪い現実ですか?
ブラックアウトした思考。残念ですね、とうとう機能停止ですか?
試してご覧よ、リアルな自分を。