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#06 達成率を上げる目標の立て方
なかなか達成できない目標。僕なんか、目標を決めた瞬間に部屋の散らかり様や本棚の分類が気になったりしていました。その都度「なんて自分は意志が弱いんだろう」と嘆いていました。同じような経験をされている方はぜひ見てください。
目標を達成するにはコツがあるようです。それは個人の性格に依存するわけではなく、誰でも共通するコツです。
目標はイメージできるくらい具体的にする
脳は抽象的すぎることを理解することが難しいそうです。目標を立てたとしても脳がその目標を理解できていなければモチベーションは湧いてきません。
カリフォルニアの病院を対象に行った研究では、2つのグループに分け、目標の立て方を変えました。
「すべての患者に最高の処置を行う」
という抽象的な目標を立てたグループと
「「あの病院は最高だった」と全ての患者が言いたくなるような処置を行う」
という具体的にイメージできる目標を立てたグループです。
結果的には、後者の方がスタッフの集中力も患者の満足度も高くなったという調査があります。
目標を立てるときはその目標を達成した状況がイメージできるくらい具体的なものにした方が良いようです。
もし達成できないとしたら何が達成を妨げるのか?も考える。
脳は想像と現実を区別するのが難しいそうです。目の前にリンゴがあって実際にそのリンゴ見ている場合と、リンゴは無いけれど、目の前にリンゴを想像した場合。脳の中では同じ領域を使っていてることがわかっています。目の前のリンゴくらいなら現実なのか想像なのか区別できますが、感情を伴うようなイメージを区別することは難しいようです。
ここで何が問題かというと、目標を具体的にイメージした時「既に達成した」と思い込んでしまいモチベーションが上がらず、達成率が下がってしまう場合があります。とはいえ、目標は具体的にイメージしないと脳は理解してくれません。この事象を防ぐためには、「もし達成できないとしたら何が達成を妨げるのか?」も一緒に考えることです。
障害コントラストやメンタルコントラストと呼ばれるこのテクニックは、達成率を約3倍に上げてくれるそうなのでぜひ取り入れたいものです。
ゴールから逆算して考える
リバースプランニングと言われるこの方法は、ゴールから現状に向かって中間目標をたてます。例えば年始の目標で、夏(7月)までに10kg痩せるという目標を立てた場合をこれまでのテクニックと合わせて考えてみたいと思います。
①ゴールである7月の状態を具体的にイメージする
②障害コントラストのテクニックを使って、7月に目標が達成されていない場合、一番の障害となる事象を考える
③1月から7月の間に中間目標を3〜5個リバースプランニング(ゴールから逆算して)で立てる。
③-1 7月の数値目標とその目標を達成している時のイメージ
③-2 5月の数値目標とその目標を達成している時のイメージ
③-3 3月の数値目標とその目標を達成している時のイメージ
なぜ、現状からゴールに向かって中間目標を考えるのではなく、ゴールから逆算して目標を立てた方が良いかというと、現状からゴールに向かう場合はゴールが段々と遠ざかるイメージがありモチベーションが下がるのに対して、ゴールから逆算して目標を立てた場合、ゴールが段々自分の方へ向かってくるイメージがあるためモチベーションを維持しやすいためだと言われているそうです。
この他にも目標達成率を上げる方法はいくつもわかってきている様です。
今回参考にした図書を載せるので、ぜひみてみてくだい。