チョーヤのマーケティングから学ぶ、戦場と差別化の重要性

今週のカンブリア宮殿で特集されていた「CHOYA」は、見ていて学びになることが多かったので、改めてまとめてみる。最も学びになったのは、マーケティングとは「誰に・何を・どうやって」の伝えるか、の前に「どこで」戦うかが重要である、ということだ。この切り口から、CHOYAの歴史を整理したうえで、今後の展望を考えてみたい。

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戦場があとから整った1980年代

CHOYAのTVCMは、1970年代から始まっている。だがこの時はまだ「梅酒は家で作るもの」であり、全く売れなかったという。1980年代になって、2つの大きな変化が起こる。一つは、番組でも取り上げられていた「核家族化」だ。核家族化によって、梅酒を家で作る習慣がなくなり、「梅酒需要」が市場に解き放たれたのである。カンブリア宮殿では触れられていなかったが、個人的にはもう一つ、大きな文化的変化があったのではないかと思う。それが食前酒の普及だ。

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