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道徳「規則の尊重」 すぐできそう!なクラスデザイン #93

今週の道徳は、先日教材研究をした。「きいろい ベンチ」(C 規則の尊重 東書2年)を行いました。

導入で、「みんなのものとはどこか?」「そこにあるみんなのものとは?」と発問し、子供たちの関心を高めていきました。公園が出て、そこにあるブランコやすべり台、そしてベンチへと話が進んでいきました。

ちょっとひっかかったのは、「みんな」の範囲です。定義しておかないと子供によって範囲がバラバラになってしまい、広い子は地球全体というグローバルな話になり、せまい子は友達同士をイメージします。

今回は、自分たちが住んでいる学区や自治体を範囲とした「みんな」としました。小学生もいれば、小さい子もいるので、さまざまなことを考える必要が出てきます。

ここで、「みんなのものをつかうときにどんなことを考えている?」と発問しました。その結果、自分の気持ち(楽しい、うれしい、など)を言う子が多かったので、その発言を板書しておき、本時に入りました。

範読のあと、ざっくりと話の流れを確認し、主人公の2人がベンチを汚してしまう話、というあらすじを確認します。その後で、いつものように、気になったところに線を引かせました。

主人公よりの考えと、汚れたベンチに座ってしまった女の子やそのおばあさんよりの考えの2パターンが出てきて、話し合いの結果、この題材の主人公である二人の行動である、「なぜベンチに乗って紙飛行機をとばしてしまったのか」を中心発問として話し合うことにしました。

この発問を考えることで、主人公の自分本位な考え方がたくさん現れてきます。しかし、そういう考えばかりだと、他の利用者である「みんな」のことを考えていないことへとつながります。

板書で、主人公たちの考えと、周りの人たちの考えを対比させて書くことで、みんなのもので遊ぶときに考えなくてはいけないことについて浮かび上がってきます。

それを、最初の導入で話し合った、自分たちが「みんなのものを使うときにかんがえていること」に付け加えていき、本時の学びとするのです。

振り返りでは、本時の学びを踏まえて、これからの生活にどう生かしていくのかを書いていました。


今回は、道徳「規則の尊重」の実践について書きました。ご意見・ご感想をコメントいただけらうれしいです。

お読みいただき、ありがとうございました。ご参考になれば幸いです。

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