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当時の人の思いをしっかりと捉える
社会科「きょう土をささえた人々」の第6時です。前時の授業はこちらです。
本時では、前時の最後に出てきた「漁業権放棄」についてじっくり話し合っていきました。
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「漁業権放棄」という言葉の意味は、辞書をひいてしまえばすぐにわかることですが、このことが浦安の漁師たちにとって、どのようなことを意味するのかと言うことについては、当時の漁師さんたちの声を元に考えていく必要があります。副読本に掲載されている漁師さんたちの声を、一つ一つ丁寧に読み取りながら、当時、漁師さんたちがどのような思いで漁業権放棄を決断したのかということについて考えていきました。この漁師さんたちの思いを深く実感しておくことが、その後の浦安の発展を学んでいく上で重要になってくるからです。
漁業権を放棄した後、浦安の海は埋め立てられるわけですが、その埋め立てにも、漁師さん達は3つの条件を出しました。すなわち、
①東洋一の大きな遊園地を作ること。
②公害を発生させないこと。
③みんなの大切な海を汚さないこと。
この3点です。
この3つの約束にも、漁師さん達の大切な思いが込められています。自分たちの職場であり、大切な生活の場であった海。その海が未来にわたって大切に残っていくように、と言うことを思って考えた3つの約束だと言うことがわかります。こうしたところしっかりと捉えることで、単元の中心的な概念に迫っていくことができると考えています。
今回は、当時の人の思いをじっくりと話し合うことの意味することについて考えました。最後までお読みいただきありがとうございました。ご質問やご感想はコメントいただけたら嬉しいです。