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きまりはあったほうがいいのか?

道徳で「雨のバスていしゅうじょで」(東京書籍4年)の学習を行いました。この題材は定番中の定番、ずっと昔から行われている題材ですので先行実践も多くあります。私自身も公開で行った思い出のある題材でもあります。
この題材では、雨の日にバスを待つ際、バス停ではなく、近くのお店の軒下で待っていた主人公のよし子が、バスが来たので、軒下を出て、バス停に1番に並ぶのですがお母さんに引っ張られて元の場所に戻り、バスには乗れたものの座れなくなると言うお話です。
はじめに、範読をしたあと、子どもたちから、「なんでお母さんが怒ったのかわからない」と言う声がありました。1人ではなく、複数のお子さんからです。このことから、このお話の前提条件をきちんと捉えてから先に進んだほうが良いなぁと感じ、話し合いを行いました。
お店の軒下に待っている状態から、バスがきたときに飛び出してバス停の1番に並ぶと言う行為が、良いのか悪いのかというところの判断が、まず最初に求められます。並んでいる人を抜かすのは、常識マナー違反だと言う認識があるのかないのかによってこの判断が変わってくるところです。先に並んでる人のことを考えれば、当然のことではありますが、バス停に並んでいたわけじゃないので、本当の意味での順番待ちになっているのかと言うところは考えなければならないところです。だからといってバス停にここに列を作って並んで待っていて下さいと言う指示や決まりが明記されているわけではありませんので、ある意味順番に並んでいなかったとしても、そこに入り込んで並ぶことができます。でも果たしてそれをやるのかどうか、と言うところに、それぞれの心の内面が現れると言うことだと思います。
展開後段では、決まりがあったほうがいいのかと言うことについて考えました。決まり、があることで安心して生活することができていると言うことを実感している反面、決まりが多すぎることで窮屈な思いをすると言うことを実感できます。これらを踏まえた上でどのような社会であるべきなのかと言うところまで考えが深まる時間となりました。

今回は、道徳の「雨のバスていりゅう所で」の授業の様子、を描きました。最後までお読みいただきありがとうございました。ご質問やご感想いただけたら嬉しいです。

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