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身近な事例を価値づける
今週の道徳は、花さき山(D感動、畏敬の念 東京書籍4年)でした。この内容項目は、指導するのは難しいと言われることが多いです。ですが、この花さき山は、比較的内容をと捉えやすく、価値を理解しやすいのではないかと思います。
この題材は、主人公の女の子あやが、山姥に花さき山に花が咲いている理由を教えてもらい、周りのみんなには信じてもらえなくても、引き続き周りの人のことを思って行動すると言うお話です。齋藤隆介さんの名作で、子どもたちは3年生のときに国語でモチモチの木を学習していますので、馴染みのある挿絵でした。
花さき山には、美しい心のお話として、あやが、妹のそよに浴衣を譲ってあげた話と、双子のお兄ちゃんが弟に譲ってあげた話の2つが出てきます。この出てくる例のそれぞれの良さを深めていくと、自分たちの生活の中にも、自分自身が経験していたり、周りの人がそのような行動をとっていたりする場面を見ることもありますので、イメージしやすくなっていきます。
授業開始時にはあまりたくさん例を出すことができませんでしたが、授業を通してより多くの例を出すことができました。子どもたちがきちんと認識していないだけで、身のまわりにはたくさんの例があることがわかります。この一つ一つを価値づけてあげることが、あやのような優しい心を持った集団を育てていくきっかけになると思います。
今回は、花さき山の実践の様子を書きました。最後までお読みいただきありがとうございました。ご質問やご感想はコメントいただけたらうれしいです。