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2けたでわるわり算の筆算①

皆さんお疲れ様です。このノートでは、小学校の担任として、日々の実践や教室の気づきから考えたことなどまとめています。最後までお読みいただけたら嬉しいです。

今回は算数の学習の事について書きたいと思います。算数の学習では、2桁で割る割り算の筆算に入りました。この単元は4年生の算数の中でも大きな山場の1つと言っても過言ではないと思います。1学期に学習した1桁で割る割り算の筆算の学習をもとにして、割る数が2桁になり商を立てるのも難しくなります。実はこの筆算の学習で研究授業を行うことにもなっていますので、かなり気合を入れて単位の学習に臨んでいます。

啓林館の教科書では買い物場面からの導入になっています。まずはこれまでに学習したことのある割り算の形が出てきます。80円持って買い物に行き、1本8円の飴は何本買えますか?という問題です。これは80 ÷ 8と言う式がすぐに立つのかなと思ったのですが、子どもたちの頭の中には先に答えが10だということが出てきました。10 × 8 = 80なのでそこから10を出したようです。

なかなか式が出てこなかったので、言葉の式に表して問題の場面を整理することにしました。持っていったお金÷1本の値段が買える本数という言葉の式から80 ÷ 8を導くことができました。

次に今度は1本20円の雨だったら何本を変えるだろうと問題を発展させていきます。先ほど言葉の式が出ているので、スムーズに80 ÷ 20と言う式を立てることができます。

ここで先程の80 ÷ 8の式と見比べて、どこが違うのかと言うところを話し合います。そうすると数が2桁になっているところに気がつきます。ここからお金が本時の学習のスタートでした。

80 ÷ 20 をぱっと見て答えが4だなっていうことがなんとなくわかります。実際に子供たちも答えが4と言うのはわかるだけど、じゃあなんでそうなるのか説明できる?と問いかけると詰まってしまいました。

以前の学習で80 ÷ 2の0を消して計算すれば良いと言うことを学んだから、8÷2で4だったこう説明している子もいたのですが、それはあくまで形式的な操作を言っているだけで計算の方法の説明とは言えません。

また掛け算の場合はとりあえず0を考えず、例えば80 × 20だったら0を考えずに8 × 2 = 16で後で0をつけて1600と言うような0の操作ができるのですが、じゃあ割り算の場合も1回0とったら最後に0を戻さないといけないんじゃないの?となっていました。でも80 ÷ 20 =4だから、0をつけると答えが合わなくなってしまうと言うようなやりとりも見られました。

この辺はどうしても数字の操作だけの話し合いだと空中戦になってしまいますので、何か具体的なものを使って説明できないかな?って問いかけをしました。そうすると子供たちの中から80を10のまとまりで考えると良いと10円玉を使う考えを言ってくれる子がいました。そこで10円玉を使ってこの計算を説明してみようと言う本時の中心となる所に入っていきました。

ミライシードのオクリンクプラスで、子どもたちに10円玉が載っているカードを配付して、タブレット上で自分の考えを説明してもらいました。具体的なものの操作を通すことで80 ÷ 20、その後行った120 ÷ 20のような2桁の何十で割る計算は、10円玉の計算に帰結させれば良いと言うことにたどりつくことができました。

今回見つけた、割り算の式を10円玉の枚数に変換して考えるといった、自分たちがこれまで習った、使うことができる考え方を用いて、計算の方法を説明する、単元内での積み重ねを意識した単元構成になっていくように進めていきたいと思っています。

10円玉を使うやり方は、教科書に載っているのですが、最初から目当てとして、10円玉を使って考え方を説明しようと提示してしまうと、子供たちにとってはやらされる感じの課題になってしまいます、話し合いの中で自然と必要感に迫られて、10円玉が出てくる今回のような展開、これからも算数の学習を進める上で意識していきたいと思います。

今回は算数の2桁で割る割り算の筆算の導入の時間の要素について書いてみました。最後までお読みいただきありがとうございました。ご意見やご感想がありましたらぜひコメント欄にお願いいたします。

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