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特色ある地域のくらし④

前回の記事に引き続き特色ある地域のくらしの学習の4時間目のことを書きたいと思います。
前回紹介したように、佐原のまち並みを守る取り組みは、小野川と佐原のまちなみを考える会のメンバーの方々の、地道な清掃活動や地域の人々への説明活動によって地域全体が重要伝統的建造物保存地区(重伝建)に認定されたことにより、1つの通過点を迎えました

しかし、保存地区に認定されだけがゴールではなく、今後もその景観を残しておくことや、その良さを広めていくことも課題となってきます。そこで4時間目の問いは、「未来へ向けて、どのような取り組みをしているか」と言うものになります。
子どもたちの調べる手がかりとして、佐原地区の地図を渡しました。その地図には、何やらまちの至るところに印がついています。一体これは何の印だろうかと言うことを問い、子どもたちに予想してもらいました。

この取り組みは、「佐原まちぐるみ博物館」と言うものです。

最初は各家に伝わる雛人形の展示から始まったこの活動は、それぞれの家に代々伝わる伝統的な宝物などを展示して、家そのものを博物館にしてしまうと言う取り組みです。現在は40件も家が博物館として認定されています。特筆すべきなのはこれを運営しているのは「佐原おかみさん会」と言うそれぞれの家の女将さんだということです。
公的な取り組みだけでなく、地域の人の取り組みがまちを支えていると言う事例となります。ですから、佐原のまちには、まちぐるみ博物館があると言う事実から、地域の人がまちの伝統を守り伝えるための取り組みをしていると言う見えない事実を考えていくということがねらいとなりました。


今回は、特色ある地域のくらしの4時間目の様子を書きました。最後までお読みいただき、ありがとうございました。ご質問やご感想はコメントいただければ嬉しいです。

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