生しらすが食べたい。いざ、鎌倉!①
4月の最後の週末。ずっとやってみたくて、ついに実現した1泊2日一人旅!
のはずが、実は行く直前になって少し億劫になってしまっていました。
この1週間、なんだか寝不足だし、研究室での実験も、バイトもなんとなくうまくいかなかった。だからこの週末は家でゆっくり休みたい…
とはいえ、2ヶ月前から宿を予約していたので少々重たい腰を上げ、バックパック1つ背負って電車でゴトゴトいざ、鎌倉!!
お昼頃鎌倉駅に到着。お昼ご飯は、もちろん決まっている。生しらすを食べる!!!
何を隠そう、今回の旅行の最大の目的は生しらす。
2月ごろ、amazon prime videoで私の大好きな映画、是枝裕和監督の『海街diary』見ていて、主人公たち姉妹が生しらすを食べるシーンの生しらすが、すごく美味しそうに見えた。
あれ私、生しらす食べたことない!
映画の中では、すずちゃん(広瀬すずさん)が、
「美味しい!」
私も食べたい!
そして
「でしょ。生しらすなんか他じゃ食べらんないかんね。」
とよしのさん(長澤まさみさん)
これは。もう。鎌倉に行くしかない!
こうして決まった鎌倉旅行、生しらすを食べることが最大のミッションなのです。
美味しい生しらすが食べられるお店は電車の中でリサーチ済み。
小町通りをまっすぐ進みました。
が、この日はゴールデンウィークの初日。すっかり忘れてた…
すごい人混みで、実際はまっすぐ進めませんでした。(あたりまえか。)
心配していたけど、目的のお店にはまだ席の空きがあり、すぐに座れた。
なのに。メニューにはどうやら生しらすが載っていない。机に美味しい生しらすの食べ方のレクチャーの紙は置いてあったので、きっとあるはず、と思い、
「生しらすもあるんですか?」と聞くと。
「今日入ってきてないんですよ。」とのこと。
ガーン。
でも旅は始まったばかり。まだチャンスはきっとある!
すっごくすっごく美味しくて、お腹も心も満たされました。
By the way、1人でご飯屋さん行くと、心なしか店員さんが優しい気がするんだけど、これ共感者いるかな。
さて、腹ごしらえの後は、特にこれといって時間の決まった予定もないので、鎌倉駅の周辺をぶらり。
ウィンドウショッピングをしたり、可愛い雑貨屋さんを見つけて入ってみたり。
隠れ家っぽいカフェを見つけて、ひとりでなんだか自慢げな気持ちにもなりました。(なのにお腹に一寸の隙もなくてそのお店には入れなかった。)
そんなこんなした後は電車に乗って逗子駅へ。
そこから歩くこと15分くらい。
実は、せっかくの一人旅、誰かと一緒だと行かないであろうところに行きたい!と思い、行くと決めていたお店がありました。
海街diaryのロケ地にもなっていたお店で、クラフトビールも飲めるそう。一緒に旅行に行くほどの関係の友達で、海街diaryもビールも両方好きな人はいなかったので、行き先をここに決定。
流石の人気店、お店の前には列ができていて、私も待つことに。
ビール初心者の若い女の子が勇気を出して一人で飲みに来ました、感が出ていたのか、店員のお姉さんも隣の席のご夫婦も、クラフトビールの説明を丁寧にしてくれて、温かい笑顔を向けてくれました。
少し恥ずかしさもあったけど、嬉しくて、心がじんわりしました。
帰りに駅に向かう途中、美味しそうなパン屋さんを見つけて、ふらっとよってみることに。行き当たりばったりも、一人旅の醍醐味。
さすが逗子のパン屋さん、しらすを使ったパンも売っていて、これは!と思い即決しました。
だんだん日も傾いてきたので、ぼちぼち宿に向かうことに。
と、その前に。事前にGoogle Mapsで見つけた、もう一つ行ってみたかったところ。
靴箱に靴を入れ、木札を抜いて、番台でお金を払って脱衣所へ。
そこは、シャンプーやボディーソープの備え付けもなく、シャワーも壁に固定されたもののみの昔ながらの銭湯でした。
なんて、もちろんこれもリサーチ済み。バックパックに詰めてきたお風呂セット一式を取り出し、お風呂の準備は万端。
驚いたのが、観光客っぽい人たちも多く、賑わっていたこと。
でも私がお風呂に入ってしばらくすると、だんだんと人も減り、(一番混んでる時に来ちゃったみたい)湯船にも浸かることができました。(いい湯だな、あはは)
向かいで湯船に浸かっていたおばあちゃんに、
「毎日ここに来てるんですか?」と聞くと、
「時々よ」と。それから、鎌倉の歴史や、今鎌倉は過渡期にある、といったことをたくさん話してくれました。
私みたいな観光客は地元の方にとっては嫌なのかな、と思ったけど、
「結局ね、若い人たちが来てくれてみんな喜んでるのよ。」
と言っていて、ちょっとほっとした。
お風呂から上がると(おばあちゃんと話せたのが嬉しくて長湯してしまい、気がついたら少しのぼせてた。)、コイン式のドライヤーを目撃。と、これもまたリサーチ済み。10円玉をしっかり持ってきたのさ、用意周到!(値段は忘れちゃったけど、3分20円という情報をネットで目撃しました。)
ここから、歩いて予約していた宿へ。
強い海風が吹いていて、宿に着く頃にはせっかく洗った髪の毛も塩と砂でバサバサ。でも、夕方の海はまるで、代わりに普段の生活で疲れた心を洗ってくれるようで、心地よかった。
生しらすには巡り会えなかったけど、美味しい釜揚げしらすや、優しい店員さん、温かい笑顔のご夫婦やお姉さん、しらすのパンに、一見さんにも優しい地元のおばあちゃん、と一人旅ならではの出会いがたくさんあったなと思う1日目でした。
思い腰を上げて来て、やっぱりよかった!ありがとう、計画してくれた2ヶ月前の私。
(生しらすが食べたい②に続く、つもり笑)