<my story>なりたい自分に向かっていることに気づいた②(29歳~現在)
就活の時、働くなら「あなただから頼みたい」そう頼りにされる存在を目指したいと思っていた。目の前のことでいっぱいになり、朝まで涙をしたことも、転職を考えたこともある。そうして働くうちに、気づくと周りから様々評価をもらえるようになってきた。そんな私が働く上で大事にしてきたこと、曲げられなかったこととは。
職業:アパレルWEBショップ運営担当 年齢:30代
【通販】通販事業へ、何をしたらいいか聞きまくる。
通信事業に配属になったのが2019年。
本当に何もわからなくて。
営業の様にテレアポしなくていいし、ストレスないはずって自分に思い聞かせ過ぎて、逆にめちゃめちゃ体調崩した時期でもありました。
希望通りの異動で、周りの人からどう思われているんやろうとか。
同世代もいないし、みんな一人で業務をもくもくとしているけど、何をすればいいかがわからない。
何をしたらいいですかを聞きまくる毎日。
教えてもらえない。情報が回ってこないみたいな。
気が焦ってばかりで。
体調不良という形で目に見えてストレスを感じていました。
でも、やっぱりただでは転ばない!
どうすれば自分に仕事がもらえるか様々工夫をしました。
最終は、例えばエクセル、データ処理など、その人の不得意なことを全部やろうと決めて行動しました。
そうしたらいつの間にか「そういう仕事ばっかり。ごめんね。」
と周りがなってきて。
こういう道筋かぁ。
と肌で感じて、人が嫌がる仕事をどんどんやることを積極的にするようにしました。
カタログの編集部へ配属となったのですが、まだまだ紙面を持たせてもらえないので、話題が盛り上がるお土産を買っていったりとかして、自分から距離を縮めていった感じですね。
そんなことをめっちゃやってたら、徐々に頼ってもらえるようになってきました。
その後、同ブランドのWEB通販の方に異動になって、WEB用の撮影とかをするようになります。
そうなったらもうほぼ独り立ち!
撮影を1人で回し、加工まで行いました。
撮影では「こういうポーズして下さい」とか指示して。
WEBの編集もやっていました。画像加工とかも、このあたりは大学の頃から
フォトショップやインデザインも使えたので、楽しかったのですね。
でも一方で、数字がないことに物足りなさを感じるようになりました。
ビジュアルが出来ている=(イコール)売れているのって測れない。
もちろんビジュアルと商品力と訴求とのバランスが合わさって商品が売れていくので、その一部のビジュアルを担当しているわけですけど。
分業がされすぎていて、ちょっとこのまま数字も見ずに毎日撮影に追われ続けて、「私、成長できるんやろうか。」とめちゃめちゃ考え始めるようになりました。
営業で数字に追われる仕事を経験して、次は数字を持たない撮影などの経験をして。
結果、私はやっぱり数字を追いかける方がやる気が出るタイプかも。
そう思うことがきっかけでまた転職を考えるようになりました。
が、またまた同社にて異動。
今度は、WEBショップ1店舗の運営を任せられることになりました。
転職しようかと考えていたそんな時、上司から、「今度WEBショップ1店舗出すから、運営担当やってみないかと」と声がかかります。
「えっ!ビジュアル担当だけじゃなくて全部ですか?売り上げ管理も在庫管理も全部ですか?」
30代メインのマーケットなので、選ばれたのかなっとも思いますが、数字も見えるし、ビジュアルも担当できる。
これまでの経験が活きる!
目にかけて頂いているという事も感じたこともあり、転職は一旦置いておいて、面白そうだなとチャレンジすることにしました!
【ショップ運営】手探りのアパレルショップ、売り上げを昨年比4倍に!
そこからは全て手探りです。
社内で第一号の出店ということもありますし、私ももちろん経験はありません。
商品原価ってなに?在庫ってどれくらい持つのが正解?など何もわからない状態で始まって、何を調整し始めたらいいのかもわからないまま、何とか1年くらいかけて調整、調整、調整、そしてやっとオープンさせることが出来ました。
「過去イチで勉強したかもっ!」てくらい勉強しましたね。(笑)
これまでWEBショップを運営していく中で、売上が思うように伸びないときも何とか耐えて、今はもう昨対4倍くらいの売り上げまで伸ばせて来ていて、今は色々と評価していただけるようになってきました。
こうやったらいいなと思ったら、その担当の人のところにいって、こういったことできますか?と聞いて実行したり。
最初1年間はミスばっかりで、値引き率を誤って「やばっ!めちゃめちゃ販売数あがってる!!!」とかありました。
どれくらい利益を残すかも全部考えますから、本当に焦りました。
何で私こんなしんどい仕事をと思ったんですけど、売り上げが達成しなければ落ち込む、でも逆に数字が出てきたら、嬉しくって、楽しくなってくるなっていうのはありますね。
今はこの2023年で2周年になりました。
準備含めて3年。
いやぁ。頑張りました。
それと、別でチャレンジしているのがSNS。
等身大のモデルさんを使って撮影したりしています。
あまり直接売上につながらないけれど、SNSの投稿がお客様にとってはわかりやすく、お買い物しやすくなるはずと思って取り組んでいます
でも売り上げに直接つながらないのでやっぱりほかの業務を優先してしまう。
皆ががやりたがらない、やらない仕事を率先して自分がやる!と決めていたので、モデルさんとのつながりも色々あってSNSも拡大させていきました。
そうしたら今は直接の担当じゃないんですけど、絶対呼ばれるポジションになってて。
「ショップやりながらそれも大変やろうから、一人担当を付けるし、一緒にやってくれへんか。」という感じで、今は後輩と一緒にやっています。
後輩の育成、実は仕事は増えますが、これもチャレンジです。
2022年には商工会議所主催の女性リーダー育成研修を受けました。
他社の方の話を聞いて、みんな悩んでることは一緒なんやなっていう安心感を得られました。転職したいという気持ちがあった時だったので、少なからず他の会社でも一緒なんやということも気づきでしたし、客観視ができて、充実した仕事させてもらえているなと思いました。
【30代~これから】面白味を見つけて「もうひと踏ん張り」頑張ってきた。
やることやっていないのに、嫌や嫌やっていうのは違うかなって。
負けず嫌いに近い感じで、「部活途中でやめるやつ」みたいな感覚になったりして。
働いていたら嫌なことはあるんですけど、その中でも面白いことややりがいを見つけることはできる。
営業の時も、「人と話すのが好き」「数字を見るのが好き」って見つけてきました。
今のWEBショップ運営でも私が大好きな自社ブランドがあって、そのブランドの企画をしている人が作る商品が好きで。本当にファンで。
あ、私、その人の(デザイン)服、今日も着てるんですけど、いつも着ているんですけど。
そのブランドの商品がもっと売れるべきだし、市場でもっと受け入れられるはずという謎の自信がありました。
それを売る仕事ができるんだったら、楽しそうというのもあって。。
WEBショップのイメージ・ブランディングをちょっとずつ整理してきて、やっと売上を大きくできるようになってきて
全体比がどんどんあがってきました。
私の好きなブランドなので、売っていて「いいでしょ!これ」と思う感覚もあって、今は仕事が楽しいです。
頑張ったなと思いますが、先を見ればもっと考えないといけないこともあります。
若い時の転職って今が嫌だから、給与がとか条件とかありましたけど、ちょうど私の年代って、これからどう生きていくっていうことがあったりして
結婚や出産や色々絡まってくる。
昨日も夜そんな話と友人や先輩と飲んでいて、そんな話をしていましたね。
答えが無くて、わかんなくなっちゃいますけど(笑)。
私はもし将来子供ができても働き続けると思います。
そうなったら、今の職場は、他部署の方を見ていても、子育てママが働きやすい環境だなって思います。
今後一人で生きていくっていう選択肢もあるし。
そうなったらもっと趣味や旅行にお金を使いたいし、それはそれでいい。
結婚が1番、子供が1番って思っていません。
でも35歳の私が、何もしていない30歳の私を見て、「何もやってないじゃん!」って怒られそうだから、いろんな選択肢が自分で選択できるように、頑張らなきゃって思います。
そういう人と出会えればな~と思うんですけどね(笑)。
30歳は20代の新卒の時とは違う悩みですね。
20代は失敗して嫌になっても、別のところで働けばいいじゃん!
って思ってましたけど。
今は、大変なこともいっぱいありますが、私が大好きなブランド、商品をより多くの人に届けたい、広めたいという思いが大きいです。
数字の分析、商品のテイスト、ビジュアル、売り場、、、すべてバランスが重要。
今まで経験してきたことを全部活かして、頑張っていきたいです。
Q:生き方や考え方に影響した本や言葉を教えて下さい。
「愛嬌をよくしなさい。」
お母さんが、おそらく私が小学生くらいの時から言っていた言葉です。
「お母さんは、あなたの母親だから、めちゃめちゃかわいいって思ってる。
でも一般的に言ったら、顔だけだとめちゃめちゃかわいいってわけじゃない。愛嬌をよくしなさい。美人な子がぶすっとしていてもかわいい。
美人じゃなかったら感じ悪かったらあかん!」って。(笑)
めちゃおもろいでしょ!おかあさん。
「ずっとにこにこしてなさい。ぶすっとしてたらかわいくないから」って。
ずっと言われていたから、笑顔がいいねって子供の時から言われていて、
心が笑ってなくても、いいのか悪いのか笑顔が出る。
それで乗り切れたこともある。
今母に言うと「そんなこと言ったっけ?」って忘れているみたいですけど(笑)。
根本はそこやと思います。
「ずっと笑ってるな」って人から言われるくらい、自分を作ってきたことかな。
誰に話しかけられても、手を止めて「なんでしょ、はいっ!」って聞くことをめちゃめちゃ意識していますね。
自分が誰かに質問しに行くときに、その人の表情で「あっ、嫌やったかな?」って思うとめっちゃ気にするタイプなので、それは自分はしないでおこうと思って。
だいぶ小さかったと思うんですけどね。
その言葉があったから、私は笑顔なんだっていう認識があって。
小学生くらいだったと思うんですけどね。
Q:あなたにとって「仕事」とは?
社会生活かな?
働くことがなかったら楽しくないですよね。
お金が有り余るほどあって、働かなくていいってなったら状況違ってくるんですけど。(笑)
社会との接点をもっておきたいのはあります。
誰かに必要とされる人じゃないと、私ちょっとしんどいかもしれないですね。
就活の時にもそういうこと言ってたことを思い出しました。
人に必要とされる存在になりたい。
「あなたにやってもらってよかった」って言ってもらえる、
自分なりの仕事ができる人材になりたいです。
すごい!
そうなってきてるなって、今話してて「気づき」でした!(驚)
後はディズニーに行くためのお金を稼ぐってことですね。
年に2~3回は行ってます。
色んな事を教えてくれる、前向きな気持ちにしてくれるんで。(笑)
今は、自己実現とディズニーと、大好きな服を買うの為に、仕事をしているのかなと思います。
編集後記
「次の道」が見えてくるのは、嫌だとなってからの「もうひと踏ん張り」。そんなことを体現してらっしゃるようなお話でした。インタビューで話していただきながら、「就活時になりたいと思っていた「頼られる人」になっている自分に気づいた!すごい!」と笑って話されていたのも印象的でした。
とにかく笑顔!(笑)が多く、インタビュー中も(笑)が絶えませんでした!!
ブランドが大きくなっていくことも楽しみにしています!!