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何故、『ジャパン・スタンダード』では駄目なんだ!?・・・SNSに踊らされる、日本人。

 OS戦争で負けた我が国、日本。それからと言うもの、全て欧米のイニシアティブにてデジタル文化が発展し、常に、右へ倣いの状態が続いている。

 筆者も、SNSで踊っている人間の一人だが、決して、踊らされている訳ではない。常に、自分の足元を見ながら『グローバル・スタンダード』を探究し、『ジャパン・スタンダード』を模索している。

 スティーブ・ジョブス(Apple Inc.創始者の一人/初代CEO)は、日本の和の文化に興味を持ち、特に、『禅』、『陶磁器』の日本文化を吸収しては、同社の新製品にフィードバックしていた。

 iPodの金属部分の丸みと美しく研磨されたものは、当時、日本の工場で製造されたものであり、他国のどれよりも、緻密で美しい製品の一部として、世界を席巻していた。

 日本は、島国でもあり、江戸時代の鎖国の影響もあってか、日本ならではの文化が生まれ、静かに根付き、育まれてきた。それも、数千年もの長い歳月を掛けての話である。

 因みに、アメリカ合衆国が独立宣言したのは1776年のこと。当時の日本は江戸時代であり、平賀源内がエレキテルを修理復元した年でもある。僅か建国250年ほどの若い国へ、右へ倣いであることを認識願いたい。

 『ユネスコ無形文化遺産』に登録されている『和食』がある。ほか、日本の珠玉となれば、漆黒の漆塗り『輪島塗』、鉄瓶の『南部鉄器 鉄瓶』、宮脇賣扇庵の『扇子』、亀末廣の『和菓子』、磁器の『有田焼』、切子の『江戸切子』・『薩摩切子(復元)』・『綾切子(現代)』、染め物の『辻ヶ花』、刀剣の『関孫六 三本杉』など、挙げればキリがないが、世界に誇るものが無尽蔵にある。

※上記の店名は、筆者の依怙贔屓にて選んだもの。

 どんなに世界中を探し回ったとしても、日本のように微に入り細に入り拘り抜いたモノを創れる国は、皆無に等しいのではなかろうか。この小さな島国で、何故、このような完成度の高いモノづくりができるようになったのか、不思議で、不思議で堪らない。

 元々、日本人が几帳面で手先が器用な人種であったのかも知れないが、機械で削り出すよりも、日本人の職人の指先の感覚だけで、ナノ世界を感知できるというのだから、まさしく『神業』と言わざるを得ない。

 この有能なる民族が、何故にOS戦争で欧米に負けたのかが、今も尚、納得できていない筆者である。

 確か、1980年代には『TRON(トロン)/坂村健教授(東大)』という、純国産の優れたOS(Windowsよりも先進的なもの)が存在していた。しかし、その価値を見抜けなかった通産省やマスコミの読みの浅さが全てを物語る。ここが、OS戦争の敗戦国となった瞬間でもあり、分岐点となったのだ。

 しかし、OS戦争で負けたからと言って、何でもかんでも『グローバル・スタンダード』にしなければならないという法はない。特に、デジタルが叶わぬアナログ世界では、『ジャパン・スタンダード』を強烈に発信すべきである。アジア諸国でコピーされているような似非物など使う必要はない。いや、使ってはならない、作らせてはならないのである。

 また、『ユビキタス時代』、『SNS時代』となっている中で踊っても構わないが、決して、踊らされるものではないと考える。「流行っているから、気になって遣ってます!」程度ならば、何の御利益(ごりやく)もないのだから。

 これからの時代は、『日本風似非物』に囲まれて生きるのか、本物の『ジャパン・スタンダード』で生きるのかは自由だが、筆者は、『ジャパン・スタンダード』をより進化させるために、伝統工芸品から美術品まで、皆がその『価値』を十二分に知り尽くし、本物の『ジャパン・スタンダード』に囲まれる時代を創造すべきではなかろうかと考える次第。

 日本人であれば、『ジャパン・スタンダード』の本物を購入されることをオススメしたい。その購買力は、伝統工芸品から美術品を創作する世界を潤すことになり、古代から唯一無二なる日本ならではの貴重な文化が子々孫々に受け継がれることになる。それこそ、『世界の宝島』となり、インバウンドでも、人気世界一の島国として大賑わいになりはしないかと。

熊本ホテルキャッスル 細川
脇宮盛久和食料理長の料理から
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▼未完の博多人形絵画

遊びで描いたもの
未完の『愚作』である。

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西田親生@D&L
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