「見える化のヒント」でモヤモヤ解消!!!
数学が一番得意科目だった筆者だが、何故か、不等式がどうもスキッとしなかった事があった。中学校では数学は100点取って当たり前と思っていたけれども、不等式の問題を見ると、どうも肌に合わなかった。しかし、答えは合っているが、全く納得しない自分がいた。
そこで、2年先輩のところへ遊びに行った時に、不等式について、自分なりの解釈の仕方が正解なのか否か質問したのである。先輩と言っても、家族ぐるみでの付き合いだったので、シュウちゃんと呼んでいた。彼は、筆者が尊敬する数学の天才であり、日頃から尊敬していた幼友達の先輩である。
そのシュウちゃんが一枚の紙を持ってきて、縦横に線を引き、グラフを描いて、不等式について話をしてくれた。そのグラフを見て、一瞬にして心のモヤモヤが消え去ったのである。たわいもないことだが、この「見える化」のヒントが、脳内を明るくしてくれたことを思い出す。
自己診断をすると、筆者は相当変わり者である。特に、数学に関しては、一般的なの解き方を好まず、人とは異なる解き方をするのが好きだった。例えば、サイコロ3個を転がして、合計が16になる確率を求めるために公式を使わず、三次元グラフを使い、その点を数えて、確率を求めたことがあった。
勿論、戻ってきた答案用紙の筆者回答欄には、真っ赤なペンでバツ印があった。休み時間となり職員室へ駆け込み、数学担当の先生へ猛烈に抗議をしたのである。確率を習っているのだから、その計算式に当てはめて解けば良い話だが、どうしても、三次元グラフで解きたかったのだった。
その先生は他の数学の先生と話し合いを始めたのだが、結論から言えば、バツ印が丸印となり、答案用紙が100点満点となった。そこで先生曰く「あのね。確率を勉強してるんだから、その公式で解いてちょうだいよ!その三次元グラフの解き方も面白いけど、今後はそうしてね!」と。
勿論、その時は素直に承知したけれども、サイコロが4個、5個、6個・・・N個になったら、どうすれば良いかを考えていた。恐れ多くも、広中平祐先生(フィールズ賞受賞者)の「N次元における特異点の解消」ではないが、N次元グラフを考え、それが解けるかどうか当時は本気で悩んでいた。
話は逸れてしまったが、シュウしゃんの「見える化」のヒントが、とてもシンプルであり、見た瞬間に不等式の面白さが分かったのを、昨日のように覚えている。それが起点となり、現在、ICT総論各論をZOOM研修会での講義でも、下図の通り完全「見える化」にて教鞭をとっているところである。
人に何かを教える時は、「見える化」が一番である。因みに、下図はNODEというアプリを使用し、ICT全体像を「見える化」した、筆者オリジナル図である。筆者はそれを「ICT鳥瞰図」と呼ぶ。或るICTのプロが「アートですね!」と褒めてくれたが、まあ、それはリップサービスだったろうと・・・。
サポート、心より感謝申し上げます。これからも精進しますので、ご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。