企業を変える、「ヒューマンウェア+ソフトウェア+ハードウェアの三位一体論」。
周辺のオフィスを見回すと、ありとあらゆるツール(道具)が転がっている。その中で仕事に直結するのは、ハードとしてはパソコン、ノートブック、タブレット、そしてスマホや複合機、プロジェクターなどが挙げられる。
そこで、パソコンを徹底的に使いこなすことができれば、従来の手作業をスッキリと省くことができ、効率の良い仕事環境が創出される。更に、仕事の幅や可能性も格段に広がり、全体的に企業力増強に繋がる。
一般的には、社内のパソコンは会社から与えられたパソコンやノートブック。当然の如く、アプリも限定された環境下にて仕事を捌くためのツールとして、必要最小限をインストールとしている。よって、そのハードとソフトの枠の中で、スタッフは狭い領域の中で力量を発揮しなければならない。
パソコンは現代のツールの中では突出しており、文書作成から表集計、グラフによる可視化、データベース機能を用いた統計解析、グラフィック機能により写真や動画の編集、チラシやポスター制作、3D CG、通信機能を用いてメタバースを体験したり、メールやデータの送受信などを可能とし、ビジネスにおいては必要不可欠なツールになっている。
ただし、経営者や幹部がハード及びソフトの働きや組み合わせなどを習熟しているのであれば問題ないが、全く無知となれば、折角のツールたちも躍動できる機会もないままに、最小機能だけで、事後処理を中心とした業務、即ち、生産性のない受け身の作業で終わってしまう。
最小限のハード及びソフトの環境下では、使用しているスタッフが慣れてしまえば、誰しも業務処理速度はアップする。よって、それ以上に、スタッフの意識が、ツールの応用や業務改善、専門セクション新設などへ向くことは期待できない。
そこでスタッフが覚醒し貪欲となれば、各スタッフにプロ意識が芽生え、より高度な処理活用を可能とし、戦略的な企画書を書いたり、プレゼンで使用する写真や動画などの処理がプロ並みに可能となれば、更なる業務合理化と高度化に拍車が掛かり、社内に新たなセクションが生まれ、企業力を増強する。
スタッフ(ヒューマンウェア)は企業の「鍵」となり「宝」であり、スタッフが単にツール(ハードウェア&ソフトウェア)に使われるばかりではなく、ツールを使いこなすことが重要である。
最後に、今回はパソコンを題材として語らせていただいたが、この「三位一体論」は、多種多様な業種にも相通じるものである。特に、ICTに疎い経営者については、従来の社内研修システムを再検証し、スタッフ・ブラッシュアップ研修の質の向上を目指す必要がある。