指定管理者制度に疑問!?・・・「道の駅」のトイレの古さと汚さに、腰を抜かす。
全国に存在する「道の駅」。熊本県内にも多数存在する。それら「道の駅」は、県内外からの観光客誘致にも貢献し、また、地元産の野菜や果物、米などが割安で入手できるので、多くの人たちに重宝されている。
そこで、熊本県北部にある「道の駅」の中から、四箇所を選び、検証することにした。
残念ながら、四箇所の内、二箇所は観光客や食材調達に来ている人は少なく、驚くほどに閑散としている。施設周辺は雑草が繁り、そのまま放置の状態。花の鉢植えを販売していたが、カラカラと乾いており商品価値はない。野菜も果物も割安感もなく、「道の駅」としての質が想像以上に落ちていた。
併設された食事処も、田舎の魅力も伝わってこない。メニューも少なく、食欲をそそるようなものが無い。特に、トイレに関しては、老朽化しているものばかりで、今も尚、不衛生な和式トイレが鎮座している。インバウンドで海外からの観光客が訪れたら、きっと腰を抜かすに違いない。
残りの二箇所の内、一つの「道の駅」の程度は、並み。ただ、最後の一箇所の「道の駅」だけは、最新式のトイレ施設を完備しており、その駐車場には多くの自家用車、大型トラック、営業車が、買い物や休憩のために駐車している。食事処は大したことはないが、地元の特産物が結構売れている。
「道の駅」側が、観光誘致を念頭に、集客増、売上増を期待するのであれば、最重要視すべきは「衛生的で美しいトイレ」の完備である。それを無視している三箇所の「道の駅」。汚いトイレを見るだけで、食欲が失せてしまう。コロナ禍でもあり、猛暑であれば、尚更のことである。
また、指定管理者ではないが、コンビニによっては、想像以上に狭くて汚いトイレがある。利用客の民度にも左右されるが、利用客は「使う前より美しく」をしっかりと守って欲しい。「どうせ使う奴が汚すのだから、掃除しても無駄だ!」と文句を言い、清掃をサボるバイトが居そうだ。
「道の駅」の指定管理者の一部は、一番重要なところを見落としてはいないか。因みに、熊本市北区の湧水池「八景水谷(はけのみや)」にある「水の科学館」のトイレは、施設は決して新しくはないが、清掃が常に徹底されている。よって、取材中に安心して利用させて頂き、とても助かっている。
多種多様な指定管理者の中でも、ここまでトイレの管理体制に差異が生じるのは、裏を返せば、行政側のチェック機能が働いていないとも言える。汚すのは簡単だが、美しく保つには、相当なマンパワーを要するからだ。その点をよく考慮して、利用者はトイレを美しく保つためにも、積極的に「トイレの美化」に対して協力すべきである。
如何に「公衆トイレ」(無料)と言えども、他人様のご自宅のトイレをお借りするのと同じこと。無料であるからこそ、汚したら、すぐに掃除をして美しくする。手を洗う時に、水をピチャピチャ飛ばさない。トイレットペーパーをカランカランと大きな音を立てて、無駄遣いしない。家庭ゴミを持ち込まない、などなど。
その程度の基本的なモラルやエチケットが分からないようでは、外出して公共施設を使う資格は無い。即刻、ご遠慮願いたい。
ヨーロッパなどのトイレは原則有料の所が多い。掃除担当者が入り口にいて、お金を支払い、初めてトイレを使うことができる。イタリアの某有名ブランド本店では、トイレのサイン看板さえない。品物を購入するのが前提のようで、買い物をすれば、奥の鏡ドア(からくりドア)がぐるりと回り、ゴージャスなトイレへ案内してくれる。
トイレを美しく維持管理できない国や地域は、民度が非常に低いばかりか、衛生面に関心がない不潔な人たちと見下されることになる訳だ。何とも、恥ずかしい話だが、今後、観光立県を目指す地域であるのならば、「美しいトイレ」の完備は、第一段階のハードルとして早期クリアをすることで、観光客誘致に尽力して頂ければと・・・。
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