如水 V・・・Monochrome 2017
いつの間にやら、毎日のようにカメラを肩にぶら下げ、
一日中、ワインディングロードを突っ走ることもしばしば。
記録を記憶に、記憶を記録に・・・そんな日々を送っています。
2017年2月吉日
西 田 親 生
2016年4月14日・16日、
身も心も、突然の激震に叩かれました。
足元から突き上げられ、宙に浮いたり、傾いたり。
轟々と山の音のような、重低音の鈍い地鳴りが、何度も迫り来ては、又、揺れる。
15日、足繁く通った熊本城を眼前に、愕然とする。
旧細川刑部邸の長塀が崩れ、無残な姿に。
水も電気もガスも死んでしまった。
危険だと知りつつも、人差し指がシャッターボタンへ。
今は、熊本全域の早期復興を祈るのみ。
愛くるしいそぶりの鳰(カイツブリ)。
目が怖いので、人気がないのが気の毒だ。
浮草の絨毯に乗っかる小鷺。
狙う餌は、その絨毯下の水中に。
食事を済ませた小鷺。
斜に構えて、何思う!?
鷺には、いろんな種類がある。
小鷺、中鷺、大鷺、五位鷺、青鷺、甘鷺・・・
八景水谷の鷺たちは、思いの外、人馴れしている。
青鷺は3メートル以内に近づいても微動だにしない。
鷺の舞は、鶴に勝るとも劣らぬ美しさ。
ただ、声は焼酎焼けしたような、濁声なのが残念無念。
目の周囲や足の鱗肌を見れば、恐竜の子孫にちがいないと・・・。
ものづくり日本。
90年の歴史ある自転車屋さんだ。
ベルを鳴らすと、チリンチリンと蓋まで回る。
50年ものの自転車は、重く、硬く、存在感は大なり。
湯の町 山鹿下町の夕暮れ時。
笑顔が絶えない老舗の時空は心地よい。
八景水谷の水遊び。
昭和の良き時代を想い出す。
独り遊びも、二人遊びも、楽しそう。
岸辺で心配しているお婆ちゃんなど、気にしない。
延々と二人は水遊び。
落ち着きのないヒドリガモ。
ジョボン♪ジョボン♪と着水音。
仲が良さそで、結構、諍いの多い鴨軍団。
100年の歴史と伝統。
世界に誇る芝居小屋「八千代座」。
歌舞伎あり、コンサートあり、講演会ありの、和製多目的ホール。
新しくなった提灯。
花道に寝転んで撮れば、いにしえの天井広告が降ってくる。
山鹿市で出逢ったメガネ職人。
その拘りは、筆舌に尽くし難い。
お洒落な職人はジャズを好み、メガネを語る。
つい、フランス製フレームの眼鏡を注文した。
高さ80メートルもある不動岩。
裾野は、一面みかん畑。
カラスの大群が飛び回る。
贅沢にも、食べかけを捨てまくる。
一つ目水源。
クレソンが繁り、水面を覆い尽くす。
昔はサワガニなどが歩いていたが、
公園化により、姿が変わったような!?
杉並木公園の錦鯉。
泉水の中にある飛び石。
歩けば、鯉がついて来る。
視力がいいのか悪いのか、
餌を持たねば、さっと去る。
小野泉水の錦鯉。
イチョウやモミジの葉が散る池の中。
まるで、加賀友禅錦絵巻のようだ。
上内田川。
水が冷たく、澄んでいる。
強風に煽られる、銀杏の木。
黄色い葉が、次から次に、川下へと流れ行く。
菊池川。
昔、この界隈は遊泳する子供達でいっぱいだった。
大きな天然鰻も獲れていた。
今日の川面は、玻璃面のように美しく、静かな川になっている。
水辺プラザ近くの小川で撮影中に、
時折、野鳥が遊びにやってくる。
鹿本町の「米」は極上もの。
よって、地元の方々は、「米」に煩い。
山鹿市下町。
何やら湯気が立ち昇る。
歴史ある酒蔵近くの道沿いだ。
そぞろ歩けば、昔の豊前街道にワープする。
サポート、心より感謝申し上げます。これからも精進しますので、ご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。