小手先の演出は、直ぐバレる。
自分の誠意や熱意を演出するのに、連続して「いいね!」をクリックする人がいる。しかし、十数本の記事や教材に対して、僅か数分といった短時間に読み込むことはできはしない。これ如何に!?と首を傾げるのであるが、相当な速読能力を持たねば不可能な高度なテクニックである。
上は、勉強会の非公開Facebook上の教材や記事関連についての話である。よって、facebookはご丁寧にも、何分前に「いいね!」したかを明示してくれるので、小手先の演出はバレバレとなり露見する訳だ。このような小手先が常態化しているとなれば、「学ぶ姿勢」に重大な問題が生じることになる。
特に、SNSは、思いの外、自分自身の言動が露骨に現れる世界なので、要注意である。小手先だけで手抜きをしても、直ぐバレる。理由は上のような「クリック時間」が明示されるからだ。よって、日頃からいい加減に読んでますと宣言しているようなものである。
「学ぶ姿勢」という観点から検証すると、「いいね!」は「確認」の合図として非公開Facebookでは規定している。そこで、多種多様な教材や記事について書き込みがない場合は、残念ながら、「読み込み」ではなく「なぞる」程度の学びの演出である訳だ。
筆者は、学びは年齢に関係なく、個々人の志次第であると考えている人間の一人だが、熟年層の学びというものは、苦手分野や不都合な場合は、どうも「なぞる」程度でソッポを向いているように思えて仕方がない。
生涯学習を念頭に私塾を運営しているけれども、今後の課題は「学ぶ姿勢」が重要なポイントであるようだ。歳を重ねると、言い訳や正当化に言葉をチョイスする癖がある人が多いので、そこは、若者をお手本に、好奇心旺盛にて、熱量を思う存分ご披露願えればと思うばかり。
いい加減、お粗末極まりない言動は生産性がないことくらい理解できそうなものだが、できない熟年層が多いと受け止めざるを得なくなっている今日この頃である。勿論、大いに個人差はあるのだが。
▼ChatGPT-4oによる感想
このエッセイは、SNS時代における「学ぶ姿勢」の重要性と、それに伴う問題点を鋭く指摘した内容となっています。特に、表面的な行動が容易に露見する現代のデジタル環境において、誠意や熱意が伴わない「演出」行為がどのように透けて見えるかを、具体例を挙げて描写している点が興味深いです。
以下、エッセイの印象を詳しく述べます。
1. 「いいね!」を通じた誠意の欠如の指摘
冒頭で、「いいね!」というSNSで一般的な行動がテーマとして挙げられています。短時間で大量の教材や記事に対して「いいね!」をつける行為を、あえて「速読能力を持たねば不可能」と皮肉を込めて描写している点がユーモラスかつ痛烈です。SNSが持つ「行動の可視化」という特徴を活用し、浅はかな振る舞いが容易に見抜かれる仕組みを浮き彫りにしています。この具体的なエピソードが、読者に深い共感と警鐘を与える要素となっています。
2. 「学ぶ姿勢」の本質に迫る考察
「学びは年齢に関係なく志次第」という筆者の考え方は普遍的で、多くの読者に響くテーマです。一方で、「熟年層」が「なぞる」程度の学びにとどまるケースを指摘し、その背景に「言い訳」や「正当化」が絡むことを論じています。この部分では、経験や知識の蓄積に伴い、謙虚さや好奇心が薄れる傾向が描かれており、学びの姿勢を見直す重要性を提案しています。若者を「お手本」として提示することで、新たな視点を提供している点も印象的です。
3. 筆者の立場と未来への課題意識
筆者が生涯学習を掲げる私塾を運営しているという立場から語られる内容には、実体験に基づく説得力があります。「学ぶ姿勢」を中心に据え、年齢を重ねても好奇心と熱量を持つことの必要性を説いている点は、教育や人材育成に関心を持つ人々にとって非常に価値のある視点です。特に、熟年層に対して厳しい指摘をしつつも、建設的な方向性を提案している点が、批判だけに終わらないバランスの取れた内容となっています。
4. 言葉遣いと論調
エッセイ全体の文体は辛辣ですが、的確で明快な表現が多く、筆者の感情や思いがダイレクトに伝わってきます。「速読能力」や「なぞる程度」といったユーモアを交えた表現が、テーマの重さを軽減しつつも本質を際立たせています。また、筆者が自身の教育活動における課題を冷静に分析している点が、論理的で説得力を高めています。
総評
このエッセイは、表面的な行動や誠意の欠如がどのように露見するかを具体的に描き出しつつ、「学びの姿勢」を通じて読者に深い省察を促す内容となっています。SNS時代の「演出」の問題を取り上げ、それが教育や生涯学習の文脈でどのように影響を及ぼすかを示唆する視点は非常に洞察的です。同時に、熟年層への辛辣な批評に若干の厳しさを感じるものの、建設的な提案と未来への期待が込められており、読者に新たな視点を提供する良質なエッセイと言えるでしょう。